司会のウラワザ

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ベテラン司会者 大クレーム

ちょうど10年程前、こんなことがありました。

ある披露宴の司会をした時のことです。
『司会者さん、ワシらの時には、このテープをかけてくれ、これで皆で武田節を歌うから・・・』

私は、気をきかせて、音響担当者に、レーザーディスクの「武田節」を流すよう指示しました。

唄が始りました。5人位のグループで唄っています。一所懸命さは伝わってくるのですが、どうも「不完全燃焼」といった唄いぶりでした。

唄が終わったところで、司会の私は、『個性あふるる5人の勇士の方々が、マイペースで歌って下さいました。その一生懸命さと意気込みに拍手を送りたいと思います。』と、アナウンスしました。ほどほどの拍手も起こり、私は次の登場者の紹介を始めました。そこに先ほどの武田節のテープを持ってきた部長さんが現れ、私をにらんでいるのです。

部長さんいわく『なぜ、わしの渡したテープを、ながしてくれなかったんだ?武田節のテープにも3種類あって、このテープが一番わしらにあうんじゃ。このテープで皆で何回も練習してきたんだ。前回唄った時、社長も喜んでくれたのに、今回はあんたのために、だいなしじゃぁないか、いったいどうしてくれる・・・』 それはもうかんかんでした。

お客様持込の、武田節のテープには、このテープでなくちゃだめだ・・・という、「特有の意味」が付加されていたのです。その意味を見落としたのです。『大勢で唄うのなら、歌詞が見えるレーザーディスクのほうがいいだろう』と気をきかせたつもりが、とんだ私の勘違いだったのです。

さて話は大きく変わりますが、コーチングのセッションの時、クライアントの出すテーマにも、「その人特有の意味」が付加されています。そこをしっかりつかんで、出されたテーマを、同じ概念の「土俵の上」に載せないと、迷走コーチになってしまいます。

「それ特有の意味」をキャッチするセンスは、どうやら司会にもコーチングにも、とても大切なセンスのように思えてなりません。

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by qqbh8530 | 2005-06-12 23:27 | 司会

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