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司会のウラワザ

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時間とプロ意識

『時間に対してプロ意識を持つ』
私の今年度の指針です。

私は披露宴司会と共に、ホテルウェイターの仕事もやっていますので、現場キャプテンやウェイターウェイトレス、そしてウェディングプランナーの<本音>を直接聞く機会に恵まれています。

当然司会者の評判や愚痴もよく聞きます。
先日聞いたのは、時間に対してルーズな司会者の批判でした。


『どんでん(披露宴終了後、次の披露宴会場に短時間で作り変えること)の時間がたったの1時間しかないのに、あの司会者は、冒頭からべらべら余計な事ばかりしゃべって、時間の意識が全くない。
おまけに、2件目の披露宴はヴィップが多く、絶対迎賓時間は遅らせられないことも言っておいたのに、最後までマイペース・・、ああいう司会者はうちではいらない・・』
厳しい言葉ですが、仕方ありません。会場側の都合ではありますが、プロ司会者として今後もそのホテル式場に出入りするのですから、真摯に受け止めるしかありません。

そう言う自分にも実は残念ながら思い当たるふしがあるのです。

私の司会の師、T社長は、常々<コメントを削る勇気、捨てる勇気>を口にしておりました。
全くその通りであります。

傾向として、私を含めて多くの司会者が披露宴冒頭の部分で、あれも言いたいこれも言いたい・・
新郎新婦2人の紹介の時にはこれも言わなければ、あれも紹介しなければ・・と、ついつい司会コメントのボリュームが多くなりがちです。

そこで
・司会者として本当に言いたいことは何かと自身に問う。
・削れるコメントは勇気を持ってばっさり捨てる。
・シンプルなコメントに絞りきり、その一言ひとことに心を込めていく・・。
・2人の紹介部分は、後半のどこかに回せる内容はないだろうか?
・省略できるコメントはないだろうか?
・言ってもいわなくてもいい内容はないだろうか?
・少しでもスムーズにスピーディーに紹介し、それでいて意を尽くした紹介方法はないだろうか・・と必死に探ってみる。そして少しでも余分な時間を削っていきます。

ただし、真に必要な時間は絶対に削りません。お二人から依頼された大切な内容のコメント等、ホテル側から、削って欲しいと言われても絶対削りません。これだけは譲りません。譲らなくていいのです。

ただそれくらい「時間」を意識すべきだと思っています。

以前、ホテルオークラ東京内の美容院の話を聞いたことがあります。
『ホテルオークラの列席者には、議員さんやVIPがとても多く、時間に制限のある方々が沢山いらっしゃいます。披露宴が時間通りお開きになるよう、お色直し時間を予定以上に延ばすわけには参りません。
色直し時間30分なら30分を厳守する為に、それはもう全身全霊を傾けて着付けをします。
なかにはのんびりしたお客様もいらっしゃいますので、気付かれないように、そして尚且つ時間内に納めるようにと、それはもう大変な神経を使っています。』

私は<プロの意識>を感じました。言葉は悪いですが<意地でも時間を守ってみせる>という迫力と気概を感じました。
これこそプロ魂だと感銘を受けたものです。


*打ち合わせに入る前に、ホテル側にその会場のドンデン状況を前もって伺っておく。
*ドンデン時間があまりない場合は、お客様に迷惑がかからない範囲で、少しでも時間短縮できる方向を 探っていく。(かえってこのほうが逆にリズムとメリハリが出ていい結果になる事も多々ありました)
*自身の司会のコメントをシンプルにしていき、少なくとも常套句や、自己陶酔型コメント等を言ってはいないかをもう一度吟味してみる。

こうして<時間>というものを改めて意識して司会に取り組みたいと思っています。
5日後に司会の本番が迫っています。
いい結果を出せますように・・!
by qqbh8530 | 2008-01-14 23:57 | 司会

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by こうちゃん