負けるな、ふうちゃん!
キャプテンとうまくコミュニケーションが取れなくて悩んでいる・・という内容のコメントがありました。
共に考えてみたいと思います。
結婚披露宴の司会者にとって、当日のパートナーは会場キャプテンです。
キャプテンにもベテランもいれば新人もいて、思いやりあふれるキャプテンもいれば、チョイ意地悪なキャプテンもいます。
新人司会者にには優しいキャプテンもいれば、あなたプロでしょっ!・・と、きつく接してくるキャプテンもいます。
私も新人の頃、威圧的で意地悪なキャプテンに遭遇した事が幾度もありました。
イヤだったですね。辛かったですね。
キャプテンの顔色を伺いながら司会をする自分が情けなくもありました。
しかしどうしようもありませんでした。
・・・・それでも・・・・、
たとえキャプテンと気が合わなくても、
たとえキャプテンが非協力的であったとしても、
それでも司会者は毅然として宴を進めなければなりません。
そこにプロとアマの差がはっきりと出てきます。
ただ・・、
そうは理屈で分っていても、新郎新婦の為に心を込めてやろうと思っていても、
その思いに司会の実力がなかなかついていかず、ついつい空回りしてしまう、ますますあせってしまう・・
悔しいけれどこれが現実のようです。
はっきり言って処方箋はありません。
諦めましょう!
どうにかしようと思わないで下さい。
どうしようもないのです。
どうにかなるのなら、どうにかしようと思うのですが、
たとえキャプテンの性格を変えようとしても所詮無理な話、
新郎新婦にキャプテンのせいで・・と言い訳したところで仕方ありません。
世の中にはどうにかなる事とどうにもならない事がありますので、どうにもならないと思ったらさっさとあきらめて、現実に対応していくしかありません。
ではどう対応するか・・?
ここがポイントです。
キャプテンとそりが合わないとか、恐くて萎縮してしまうとかびびってしまうとか・・の感情と、やるべきこと(行動)をしっかり区別します。
そりが合わないと思う、彼が恐い、ビビってしまう、自分が情けなく思う・・等の<感情>は、何らかの刺激に反応して自然と湧き出てくるものですから、止めようと思わない、そしてどうぞそういう自分を決して責めないで下さい。
イメージとしては、(あぁ、今私はこういうふうに感じているんだなぁ・・)と、ただただ受け止めるだけでいいのです。
大切な事は、(こんなふうに感じている私だけど、じゃぁ、その私に、今いったい何ができるだろう・・?)と少しでも前へ1歩踏み出すのです。
これだったらできそうだ・・というのを一つでも必ず見つけ出して下さい。
そして集中してそれに取り組んで下さい。
少なくともそれに集中している間は、嫌なキャプテンのことは忘れているはずです。
人間の頭は、同時に2つの事は考えられなくなっているからです。
相手(キャプテン)は変えられません。
そのキャプテンと一緒に仕事をしなければならないという環境も変えられません。
残されている選択肢は、自分が変わることです。
自分が変わること・・つまり新しい視点を持つことです。
例をいくつか挙げてみましょう。
・私は私で、今以上の私にはなりえない。今のこのままの私で勝負!
(司会の実力は、努力と経験の積み重ねです。うまくやろうと思わないで下さい。できる事を確実にやる・・そこから経験をたくさん積むしかありません。一朝一夕のコメントは上滑りします)
・気の合わない彼とうまくやるには、どうしたらいいだろう?
もしうまくやっていけるようになったら、この先人間関係に苦労しなくて済みそうだ。
この機会を大いに利用して、苦手な相手を克服する術(すべ)を身に付けてみよう。
司会料を頂きながら、人間的成長ができるなんて、私は幸せ者だ。
・気の合わないキャプテンと組む事になったのも、きっと何かの縁。
彼から何を学ぼうか、いいところは取り入れ、嫌なところは反面教師にして、私は絶対しないようにしよう。
・ベテラン司会者になるための登竜門・・。誰もが必ず通る道。いざ行かん!
・この俺、この私・・自分の表情は明るいか?キャプテンを尊重して臨んでいるか?感情にとらわれすぎていないか?私のやるべきことは明確か?
自身に問うてみます。
・理屈はともあれ、とにもかくにも<気持ちを強く持ちなさい>と自身を激励叱咤する。参考までに以前の記事ですが良かったらスキップしてみて下さい。
司会のウラワザ・・強い気持ちを持ちなさいhttp://qqbh8529.exblog.jp/3793918
以上はあくまで私のやり方です。
私にだけ通用するやり方です。
あなたにはあなたのジャストフィットのやり方が必ず有るはずです。
ぜひ見つけてそして実践してみて下さい。
私の経験が少しでも参考になれば・・と思い、一生懸命に書かせて頂きました。
こちらこそ勉強になりました。ありがとうございました。感謝、深謝!
全くもって人生の縮図・・、人間 十人十色・・。
私は私、彼は彼。
そして、
私もOK,彼もOK!