ことばのひとり歩き
ということばを聞いて、あなたはどんな司会者をイメージしますか?
A君は、タモリさんやさんまさん等のバラエティー番組の司会者を連想します。
Bさんは、キー局の女性アナウンサーを思い浮かべました。
私は、タキシードを着た結婚披露宴の司会者をイメージします。
ここで私は大きなうっかりに気が付きます。
自分だけ承知して、読者の皆様にきちんと、<司会のウラワザ>の<司会>とは、結婚披露宴の司会者です・・と、そのことを全編を通じて明確に示していなかったことに気付くのです。
特にA君のように、バラエティー番組の司会者を連想している場合は、私のブログを読んでいくと消化不良を起こしてしまいます。
例えば、以前、私は司会者の心得として、最初からとばさないで、お客様が会場の雰囲気に慣れた頃から、少しづつ自分の個性を出していく方が良い・・と提案しました。
が、A君はそんな私のブログの内容に、
「えっ、何だって・・?最初にどーんと出て客の気持ちをつかまなくちゃ!ツカミはOKて言うやつ・・。ここから司会はスタートじゃないか」と思いながら読み進めていくわけです。
小さなズレはやがて大きなズレとなり、A君にとっては私のブログの評価は低いものとなります。
一つの言葉に接した時、その言葉に対して持つイメージは人それぞれに違います。
言葉は、書き手の思いを離れて一人歩きするのですね。
そう考えますと、ブログ名も「司会のウラワザ」ではなく、結婚披露宴『司会のウラワザ』とすれば、少なくとも、A君にも良い評価を頂けるかもしれませんね。
私達の身の回りにもこうしたことがたくさんあります。