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司会のウラワザ

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司会のウラワザ その29 現場を見て見て見る

【フィリピンのマルコス大統領が、宮殿を脱出したのは、1986年です。もうかなり日がたちますが、あの時、主の去った後の宮殿の様子を書いた新聞記事のことはよく覚えています。
記者は、マラカニアン宮殿に入り、その応接室にアルミホイル容器のカレーライスが食べかけのまま残されていたことを書いています。イメルダ夫人の部屋には残り香がただよい、引き出しは開けたままだったこと、夫妻の寝室には酸素ボンベも置かれていたことなども書かれていました。
この記事を覚えているのは、生身の人間のにおいがあったからでしょう。何よりもの強みは、記者が現場を踏んでいることです。現場を見たからこそ、書けた、という臨場感があります。
文章の生命は現場です。

<上記は、辰濃和夫著、『文章の書き方』15ページをそのまま抜粋しました。太字は仲澤が意図的に示しました。>


私は、上記の『文章の生命は現場です』を、次のように書き換えてみました。
『司会コメントの生命は現場です』と・・。

私たち司会者は本番当日、披露宴スタート1時間前に会場入りします。
会場側と最終打ち合わせ/新郎新婦との最終打ち合わせを済ませた後、私は、会場内はもちろんのこと、受付まわりに足を運び、さらに衣装室/写真室/クローク/化粧室への導線を実際に歩いてみることにしています。つまり現場を実際に歩き「見て、見て、見る」わけです。

いつも発見があります。
新郎新婦から聞いていない「物」で、「二人の手作りの物」や、「誰かにプレゼントされた物」など、思いがけない「物もの」に出会います。
どれもが、新郎新婦が司会者に『伝え忘れた物」、うっかりして、『伝えそびれた物』・・などです。
例えば受付に置いて在る「ウエルカムボード」/お祝いの籠花
例えば会場内のテーブルコーディネート/列席者の席次の変更/手作りの席札やメニュー/持ち込みポケットカメラ/持込のメッセージ゙カードや色紙・・・

また、宴の中でも時折、現場(盛り上がっているテーブルの近く)まで足を運び、列席者の何気ない会話をキャッチし、それをうまくアレンジしてコメントすることもあります。
どれもが「現場」をよく歩いて、見て見て見なければ、そのままになってしまったものばかりです。

私が現場(会場や受付など)をよく見て歩くのは、新郎新婦がうっかり司会者に言い忘れてしまっている事や物の発見と、司会コメントのねた作りの為です。

現場を歩き、よく見て、よく情報を収集し、それらを司会のコメントに生かしていく・・。実際に現場を踏んでいるので、言葉が確かな内容を持ち、司会にもに奥行きが出てくるように思うのです。

現場を見て、見て、見る!司会のウラワザに入れたいと思います。

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by qqbh8530 | 2005-11-13 01:12 | 司会

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