司会のウラワザ

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省略について

先日、地元の名士が長寿でなくなり、告別式に参列しました。
焼香に、たまたま何度か話をしたことのある60代前半の男性と隣同士となりましたので、小声で簡単にご挨拶しました。

「お疲れ様です。ついこの間もお会いしましたね。最近増えましたね!」と私は言いました。
すると彼は、(なにを、失礼な!)と言わんばかりに、不愉快な顔をしてそっぽを向いてしまいました。
私は、一瞬、訳も分からず・・、「どうなさったんですか?」とお伺いしようとしたところ、そっぽを向いた彼の耳に補聴器を見つけました。

私は、「最近 (葬儀が)ふえましたね」と伝えたかったのですが、彼には『最近、ふけましたね!」と聞こえたようなのです。
原因は、私が(葬儀が)という単語を省略したからです。

多くの人が、その場の状況に合わせて、当然分かるであろうと思われる言葉を省略します。実はこの「省略」が、多くの聞き違い・勘違い・すれ違いというコミニュケーションの不一致を起こしています。


こんな話しを漏れ聞きました。
披露宴中、アシスタントが「司会者さん、この次 歓談でね」と小声で指示します。
よく聞き取れなかった司会者は、「歓談でね」を「簡単でね」と推測の中で置き換えます。
(この次は、簡単に進めてくださいよ)という意味に解釈し、「それでは続きまして・・」と宴を進行させたところ、アシスタントが走ってきて「司会者さん、次は歓談でって言いましたよね!・・」と詰め寄られます。
実は私にも、ほとんど同じような体験が有りました。

アシスタントは「司会者さん、この次、食事歓談でね」と言えばよかったのですが、「食事」を省略しました。
アシスタントは「司会者さん、この次、歓談の時間とってね」と言えばよかったのですが、「時間」あるいは「とってね」を省略しました。
ただ、これはこれで、誰もがやるごく当たり前の「省略」です。

おそらくスピーチあるいは余興の最中で、アシスタントも大きな声で言うわけにもいかず、小声でショートで言ったため、司会者にはっきり伝わらなかったことと思います。
しかし、こういったケースは非常に多く有ります。

では、司会者として何ができるか?

①聞き取れなかった時は、その瞬間、すぐに「もう一度お願いします」と聞き直す。

②聞き直すタイミングを逸したら、後を追って、たとえうるさがられても必ず確認する。そして有り難うございましたとお礼をする。そのために少々の妙な間(ま)ができたとしても、大きなミスをするよりいいのではないでしょうか?

③アシスタントを追うわけにもいかない場合は、アシスタントの動きや立ち位置を確認します。次もスピーチであれば、アシスタントは、マイクの準備や案内がありますので、必ずウェイティング態勢でいるはずです。アシスタントが見当たらない時、あるいは全く関係ないところを歩いていたりした場合は歓談の可能性があります。

ひとつの事例で、多くの学びがあります。
新郎新婦に、お客様に少しでも気持ちよい時間をすごして頂くよう、他者の体験を活かし、よりよい司会を目指したいと思います。


コミュニケーションは、「省略」の上に成り立っています。その認識をすることがとても大切に思います。
以下は以前「省略」について書いたものです。興味のある方は参考にして下さい。
<省略に気をつけろ> http://qqbh8529.exblog.jp/1082865
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by qqbh8530 | 2010-10-13 11:52 | 司会

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