堅苦しくない披露宴・・?
最近、人前結婚式にしても結婚披露パーティーにしても、あまり堅苦しくない雰囲気を望む新郎新婦がとても増えてきました。
私は古い人間だからでしょうか・・披露宴は堅苦しさも柔らかさも両方必要だと思っています。
では、どう考えるか・・?
まず、宴を大きく<3つの時間帯>に分けてみます。
1.最初のセレモニー(オープニングから乾杯まで)の時間帯
2.乾杯以降の、お色直しや友人スピーチや余興などの時間帯
3.締めくくりのセレモニー(花束贈呈や謝辞そしてお開きまで)の時間帯
1と3の時間帯は、セレモニー的要素が濃く、まじめに厳粛にやや堅めにやります。
2の時間帯は、車のギアの如く、ローからセカンド、サード、そしてトップへ・・と時間とともに、徐々に雰囲気も和み、いい余興やスピーチがあれば自然に会場全体に高揚感が広がります。
この時間帯こそ、堅苦しさの排除が可能で、状況によっては少々くだけてできます。
友人中心のパーティーなら、最初からくだけてやってもどうにかなるものですが、年配の方や会社のトップの方々が大勢出席している披露宴の場合は、1と3の時間帯は、やはりあまり崩さない方が無難です。
披露宴に、お客様として列席する自分の心理状態を推測すると、分りやすいと思います。
①受付けを済ませ、程なく披露宴会場へ・・緊張感 大
②乾杯までの間・・緊張感 中
③乾杯後、徐々に雰囲気にもなれ、笑顔も多く出てきます。緊張感 小
④お酒も入り、次第に肩も楽になり、自然体になれる。いいスピーチや余興があると、高揚し、楽しくなってくる。
「最初から、あまり堅苦しくない感じでお願いします」と言われたら、上記の内容を説明します。
列席者の心理状態に合わせて、司会者も徐々に柔らかくしていくことが一番自然なのではないでしょうか。
堅目から徐々に柔らかくしていく、変化のある司会術。
ジョークやウイットが、お客様に受けやすい時間帯を知っておくことはとても大切だと思います。
宴の冒頭で、司会者が、何か気のきいたジョークを言っても、なかなか受けないは、披露宴独特の緊張感が列席者の心を押さえているからでしょう。笑いを出にくくしています。ここは無理せずに場の雰囲気に合わせます。
せめて乾杯までは、まじめすぎる方がいいと思います。
そのあと徐々に柔らかさを出し、ラストをまたキチット締める。その方が司会のメリハリも出てきて、私はいいと思うのですが・・・。