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司会のウラワザ

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よりよい人生をめざして                       

披露宴司会新人の方々に少しでも参考になればと思い書き続けています。
3ヶ月ほ前の披露宴で、また一つ学びがありました。

新郎新婦入場のシーンです。

お二人のリクエスト曲で入場です。

スポットをあてるタイミングンと、ドアオープンのタイミングに、秒単位の指定があります。
曲のスタートから10秒後に入場口にスポット、その15秒後にドアオープ・・といった具合です。

司会MCの指示はありませんでしたので、『曲先行、MCは追っかけていきます』とお願いしました。
つまり、曲がスタートし、入場口にスポットが当たり、ドアがオープンし、新郎新婦の入場を確認したところで『新郎新婦、入場です』と曲のキーに合わせてアナウンスするつもりでした。

披露宴前の最終打ち合わせで、プランナーとキャプテンと音響関係者にその旨伝えておきました。
ところが、最終打ち合わせに参加した音響関係者と、実際に音響を操作する人は別で、その内容がうまく伝達されていなかったようなのです。


新郎新婦入場の準備が整い、キャプテンからQがきました。
司会の私は、入場曲を待ちます。
間・・
間・・・
間・・・・

音響さんが、「司会者さん、入場OKだそうです、どうぞ』
私は大きく頷き、音響さんに『どうぞ・・と』手で指し示しました。

するとまた音響さんが、『どうぞ入場のコメントを入れてください』と言います。

私はその時、初めて、曲先行・・MC追っかけ・・の内容が、その音響さんには伝わってないことを理解し、即座に「お待たせ致しました。それでは新郎新婦の入場です」とコメントしました。

そのコメントをきっかけに、そこから曲がかかったので、新郎新婦入場までなんとなく間延びした感が残りました。

音響さん同士の伝達が不十分だったようです。
ただ、彼らを責める気は全くありません。

私が入場前、音響操作する人に直接、『聞いていると思うけど、曲先行で、新郎新婦の顔が見えたらMC入れますので宜しく・・」と一言言っておけばよかっただけの話です。
そうすれば事前に軌道修正できますし、音響さん同士、後でお互いの伝達のあり方について検証することでしょうから。

披露宴司会の生命線の一つは、確認!確認!確認!
少々嫌がられたり、「先言ったでしょう!」と言われても、スマイルで、「ありがとうございます」と言ってさっと持ち場に戻ります。

最終打ち合わせの時に、「この会場は初めてですので、そのつど確認をさせて頂きながら進行していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します」とあらかじめ言っておくのもいいと思います。
頑張りましょう。
# by qqbh8530 | 2010-08-21 17:35 | 司会

夏祭りの司会

披露宴司会新人の方の為に書いています。
実際の体験ですので、良かったら、参考になさってみて下さい。

先日地元の夏祭りの司会をしました。イベント司会はどちらかというと苦手です。苦手だからこそ、懸命に事前準備をしておきました。
打ち合わせはイベント2日程前。あまり準備の時間がありません。

まずは、司会者として最低限、最初と最後をきちんとできるようにしておこうと思いました。
最初・・開会の言葉やインフォメーションの練習。
ラスト・・実行委員からの挨拶をの指名のくだり、閉会の言葉などなど、何回も何回も練習しておきました。
この最初と最後が押さえどころです。
時間がなかったり、自信がなかったりした時には、まずは最初と最後に的を絞り、そこだけを徹底的に練習しておきます。


次に、13組ほどのバンドや太鼓や踊りのグループが出演するので、可能な限りそのグループの情報を集め整理しておきました。

次に、出演ジャンルについて詳しく調べておきました。
和太鼓、ウクレレ、フラダンス、盆踊り、ジャンベ演奏、ベリーダンス等、それぞれの特色や歴史なども知らべておきました。

次に会場全体のレイアウト、出店内容、模擬店内容等、大まかに頭に入れておきました。

司会のための準備に、トータル何時間も費やしました。

しゃべったのは、その3分の1くらいだと思います。

このエネルギーは、イベント司会に対する苦手意識です。
できることは今すぐやる、何でもやる、できるまでやる、やっておこう・・そう思って準備しておきました。

それでも、本番は、最初かなり緊張して、カミカミし、トチリもしました。
だんだんなれてきて、フリートークも難なくできる頃になったころ、5時間半の夏祭りは幕を下ろしました。

今日もまた、事前準備の大切さを痛感する一日となりました。
# by qqbh8530 | 2010-08-14 00:10 | 司会
前回の続きです。
なれないうちは、声を張って一生懸命盛り上げようとします。

例えばケーキ入刀のシーン。
私も新人の頃は、懸命に声を張り上げて盛り上げようとしたものです。
その努力むなしく、なんだかイマイチ・・。
そこで尊敬する司会の師、鶴賀二郎氏の司会を改めて見学させて頂きました。20数年前のことです。

披露宴前半~開演→媒酌人挨拶→主賓祝辞→ケーキ入刀→乾杯 のプログラムです。

主賓2名の挨拶が終わりました。

MC『お祝いのお言葉、励ましのお言葉頂きましたところで、さて、いよいよケーキ入刀です。』

(新郎新婦は起立し、メインテーブルからウェデイングケーキに向かいます。その間に・・)

MC『思えば、結婚を誓ったその日から、おふたりは、このケーキに向かって、歩んできた・・と言ってもいいかもしれません。
そういった意味では、このケーキ入刀、お二人にとっては一つのゴール、同時に新たなるスタートの瞬間です。
カメラをお持ちの方、報道陣の方々、どうそ前の方へ。
両方のサイドからお二人の雄姿、フィルムに収めて頂ければと思います。』


MC『さぁ・・、   

いよいよ・・・、

はい!今、ナイフが入りました』
(十分、間(ま)をとって、新郎新婦のアクションに合わせてコメントしておりました)



ケーキ入刀・・
お二人の始めての共同作業・・これはもはや常套句の最たるもので、避けたいものです。

氏は20数年以上前から、ケーキ入刀しかりキャンドルサービスしかり、必ず其のシーンに<ストーリー性>を持たせ、コメントしていました。
だからこそ、自身も、そのストーリーをイメージしながらコメントしていくので、次第に高揚感が増長し、いつの間にか張りのある声で、見事に盛り上げていくのでした。

実感の裏づけがあってこその声の張りであります。

まとめます。
・ケーキ入刀等、盛り上げるシーンは、むやみに声を張ればいい・・というものではない。
・各シーンごと、ストーリー性を持たせ、コメントしていく
・ストーリーの実感が声の張りを支える
・結果として、お客様と共に高揚感を共有でき、盛り上がった雰囲気が出やすくなる
# by qqbh8530 | 2010-07-24 13:08 | 司会
披露宴新人司会者の方々へ

披露宴にはいくつかのメリハリが必要で、ケーキ入刀やファーストバイト、シャンパンピラミッドや鏡開き、キャンドルサービスやシャイニングフォレスト・・何らかの盛り上がる仕掛けが必要です。

盛り上げる為に司会者は声を張ります。
この声の張り方が微妙なもので、時にわざとらしく聞こえたり、ウイテルように聞こえたりすることもあります。

新人の頃は、緊張感に支配され、感情は押し殺され、声質は潤おいに欠けています。
そこへきて、声を張るものだから、なんだかこの司会者随分張り切っているなぁ・・という感じで取られ、経験が浅いことが一遍にばれてしまいます。でも、それはそれで初々しくていいと思いますが、あまり違和感のない盛り上げ方を考えてみましょう。


・無理に声を張ろうとしない・・感情が追いついていない大声は、なんだかキンキンします。慣れてくれば感情(高揚感)が言葉に乗って、自然に張りのある声が出るようになるはずです。

・「入刀です」「心を合わせてのケーキ入刀、今一度大きな祝福を・・」は明確にはっきり伝わるよう、意識して発声する。
特に拍手歓声やBGMの音量も上がるので、それに負けないよう、おなかに力を入れます。盛り上げようと声を張るのではなく、伝わるようにと声を張るわけです。

・できるだけ短い言葉で、間(ま)も利用し、ズバッと言う。
例~「さぁ・・」~ 間(ま)~「いよいよ・・」~ 間(ま)~ 「入刀です!」

・最終的には、何が何でも笑顔です。

まとめ
盛り上げるのは司会者ではありません。盛り上がるのは客様です。司会者は最低限、盛り上がりの雰囲気を邪魔をしないようにしなければなりません。
感情の伴わない、盛り上がったふりをした司会のコメントほど、聞いていてむなしいものはありません。

其のことを知っていればもう大丈夫です。
いずれにしても司会の技術がなくても、心構えと笑顔があれば、乗り切れます。
# by qqbh8530 | 2010-07-22 22:05 | 司会

ヤマアラシのジレンマ

司会の仕事もウエイターの仕事も20年以上続けています。どちらも接客業です。
十人十色のお客様の要望に、それなりに答えてきたつもりです。
それならさぞかし、コミュニケーション能力も高かろう・・と思われがちですが、実際はそうでもありません。

思い込みと依頼心が強い私です・・、それゆえよく失敗します。
必要以上におせっかいをやいて煙たがられたり、
肝心な時に冷たくしてしまって、ますます距離が広がってしまったり・・。
治そうと思ってもなかなか治るものではありません。

そんな折り、<ヤマアラシのジレンマ>という話に出会いました。
以下、「プロカウンセラーのコミュニケーションが上手になる技術 浮世満理子著」を参考にし、何箇所か本文から引用、抜粋しました。


『ある冬の寒い日に、2匹のヤマアラシが、お互いに温め合おうとしてそばに寄りました。
ところが2匹共トゲがあるヤマアラシ同士なので、近寄りすぎるとトゲが刺さってしまいます。かといって離れすぎると、今度は寒さに震えてしまいます。2匹のヤマアラシは、何回も何回も互いにくっついたり、離れたりしながら、やがてようやく適度な距離を保つことができるようになったとさ』という話です。

私達は、仕事先の上司や部下、あるいは夫婦や子供の家族関係で、つい近寄りすぎて傷付け合ってしまったり、つい離れすぎて孤立感に悩まされたりすることがあります。

近寄りすぎてもだめ、離れすぎてもだめ・・、程よい距離を保ちながらより良い人間関係を営みたいものです。

程よい適度な距離は、人によって違います。
ましてや、同じ人でも、その人のその時々の、<虫の居所>によっても大いに変わってきます。そこにコミュニケーションの難しさがあるのでしょうか?

私は、この<ヤマアラシのジレンマ>の話を知るまで、相手と適度な距離を置くことは、良くないことだ!と強く思い込んでいました。
しかし、傷つけあい、痛い思いをしながらも尚、近づいたままでいる必要は決してないはずです。

お互いのトゲがどれくらい成長しており、どのように自分を傷つけるものなのかをつかみ、より良いかかわり方を探す・・この努力の積み重ねが、コミュニケーション上手になる近道と思うのですが・・。
# by qqbh8530 | 2010-07-21 13:56 | よりよい人生の為に

よりよい人生をめざして                       


by こうちゃん