司会のウラワザ

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よりよい人生をめざして                       

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司会者の心がけ

先日、ある初老のダンディなお父様が、こんな話しをして下さいました。
20数年前の我が子の結婚披露宴、すべてを新郎新婦2人に任せて臨みました。
披露宴の締めくくり、両家代表謝辞でマイクを渡された時、何て言っていいのか分からなくて、大変困ったそうです。
披露宴に出席した経験も少なく、当然マイクを持たされることも、謝辞で何を言うのかも・・すら知らなかったということです。

式場側にしてみれば、両家代表謝辞のシーンは、知っていてごくごく当たり前・・、あまり注意を払わないところです。
ところが、マイクを持たされた当人にとっては、初めてのぶっつけ本番でとても面食らった・・ということです。

ブライダルに携わる私達にとっての「当たり前」も、経験の少ない親御様にとっては、決して「当たり前」ではないようです。
以前も書きましたが、媒酌人無しが当たり前の昨今ですが、やはり年を重ねた親御様にとっては、媒酌人無しは、決して当たり前ではないのです。

また、子束(お子様からの花束プレゼント)、シャンピラ(シャンパンピラミッド)、迎賓や送賓等・・、それらのブライダル用語自体も、我々にとっては当たり前でも、中にはキョトンとするお客様も多くいらっしゃるのです。
そういったコミニュケーションのミスマッチを少しでも減らす為には、司会者としてどうしたら良いのでしょう。

私達司会者は、日ごろからの経験を通して、日々知識技能を高めています。
言ってみれば、進化の現在進行形中で、5年前よりか3年前・・、3年前よりか1年前・・、さらに1年前よりも今日の方が進化しているはずです。

ところが、対応する新郎新婦や親御様は、レベルの差こそあれ、今までもそしてこれからも、あくまで「素人の範疇」です。

こうして、ブライダルのプロと、お客様の知識経験の<差>は、歳月と共に広がるばかりです。
ここに落とし穴があります。


やはり、プロとして進化すればするほど、いつでも相手の知識量や経験値のレベルに降り立って、対応するべきだと思うのです。
イメージとしては、保育士が幼児と目線をあわすために、かがむ行為に似ています。
このことができると、1度の打ち合わせでも、十分信頼関係を結ぶことができると思います。
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by qqbh8530 | 2010-12-24 00:42 | 司会

自分本位の紹介

ついこの間の人前式でのこと
新郎新婦のリクエスト曲、小田和正の「たしかなこと」を、ソリストが心を込めて唄いました。
その唄の詞もメロディも、なぜか心に沁みて、列席者の中には涙する方もいらっしゃいました。

唄が終わった時、私はつい『お二人のリクエスト曲、「たしかなこと」を聞いて頂きました』と言ってしまいました。

その瞬間、背筋がぞっとしました。
(アッ!!いや待てよ・・、
「二人のリクエスト曲・・」と言って紹介してしまって、はたして良かったのだろうか?)
そういえば事前情報では、披露宴でもこの曲を使用すると聞いている。

きっとお二人には、よほど思い入れのある曲に違いない。そうであればなおさらこと、式とパーティーのトータルの中で、お二人の演出イメージがあったに違いない。

そのお二人の「演出イメージ」を聞きもしないで、何故勝手に、そう紹介してしまったのだろうか?
唄の後先で『「この曲は、お二人のリクエスト曲です」と紹介してもいいですか?』と、何故確認しなかったのだろうか?

中には必ず、「司会者からの紹介は、一切不要です」という方も少なからずいらっしゃいます。
「気付く人は気付く・・それで十分です。取り立てて私達のリクエスト曲・・なんて絶対言わないで下さい」
こういう方も実際にいらっしゃるのです。


ベテランのつもりが、なんだか躓いてしまいました。
あらためて、原点に立ち戻らなければいけません。
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by qqbh8530 | 2010-12-23 01:15 | 司会

緊張感について

振り返りますと、
司会を100本やれば、緊張感も薄れ、少しは楽になると思っていました。
さらに、司会を300本やれば、ますます楽になって、余裕を持って司会に臨めると思っていました。

現実は違いました。
司会をやればやるほど、恐くなってきました。
新人のころには見えなかったものが、次第に見えてきて、緊張感はますます増してきたように思います。

同じ緊張感のようですが、質的には大きな違いがあります。
新人のころは、漠然とした不安感からくる緊張感が大きいのですが、ベテランになると、何が不安かが明確になるので、緊張感がかえって集中力を生み出します。

このような体験から、ベテランになっても、質的な差こそあれ、緊張感のストレスは決してなくならないように思います。
ならば避けて通れない事として、緊張感とはうまく付き合っていくしかありません。
決して逃げようとせず、一旦横に置いて、できることを徹底してやることを選択して良いと思います。

新人のころは、特に漠然たる不安に襲われます。
その時は、
1.まず、どこが不安か?洗い出す
2.次に、練習さえすれば、自信を持てそうな部分を探して、徹底的に練習する
3.時間があれば、1で洗い出した不安の部分に対して、徹底的に取り組んでみる

コツは、<まずは定型コメント等、徹底的に練習し、ある程度の自信を持った上で、初めて3に進む>ことです。
2をおろそかにして、3に固執するとすべてが中途半端になり、いい結果は生み出せません。

サッカーの岡田監督曰く、
『明日、死ぬと思って今やれることをやりつくす。それでダメなら仕方ない。その開き直りが自信につながる』
だそうです。
せめて、その心意気だけでも見習いたいと思います。
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by qqbh8530 | 2010-12-12 00:45 | 司会
披露宴の司会の仕事は、集中と気配りの仕事です。

3年ほど前のこと、打ち合わせの時点で、新郎新婦から『かご花とメッセージが友人から送られてくるかもしれません。できれば紹介お願いします』と聞いておりました。

当日、宴も後半になって、私はふと、(そういえば、友人からかご花が届くかも?と言われていたけど、まだ届いていないのかなぁ?)と思い、キャプテンに聞くと、すぐにプランナーに確認して下さいました。

キャプテン曰く「新人スタッフの〇〇が、5分ほど前に会場前の受付けのテーブルの上に置いたそうです。すぐに会場に入れて、どこかに飾りましょうか?」
急いで会場内メイン脇に飾って、かご花とメッセージを披露しました。

かご花を会場入り口まで持ってきた方と、キャプテンとのコミニュケーションが、何らかの事情で取れなかったようでした。
たまたま、かご花を持ってきた時、キャプテンはお客様の対応に追われていたので、のちほど電話しようと思いつつ、つい失念してしまった・・、
あるいは伝言しなければと思いつつ、他のお客様の対応に手こずりついそのままにしてしまった・・といった状況が推測されます。

いずれにしても状況次第では、お開きになってから初めて、かご花のことに気付き、かご花の紹介もメッセージの紹介もできないことになってしまいます。それでは新郎新婦は残念に思うでしょう。

こういうちょっとしたコミュニケーションの不足や不一致で、いろんなことが起きるのが披露宴です。
そこを、<集中と気配りで、事なき事にしていく>のがプロ司会のプロたる所以ではないでしょうか?

新人司会者のころは難しいでしょうが、上記のような様々な事例を先輩諸氏から見聞きし、日ごろから勉強を怠らなければチリも積もれば山となり・・、きっと大丈夫です。
安心してこれからも努力研鑽をお続け頂きたいと思います。

1点だけ関連して注意点があります。
当日届けられたかご花や他のプレゼント等は、やはり祝電と同じように、必ず新郎新婦に披露するかどうかの確認が必要です。稀に、『それは披露しないで下さい』といわれる場合があります。

新郎新婦は、司会者には言わない(言えない)目には見えない様々な人間関係や事情を抱えています。
司会者の勝手な推測で、披露してしまうのは非常に危険です。避けたいものです。
大丈夫と思うけど、一応確認しておこう・・!
常に相手の意向を伺いながら進行していくことが、とても大切だと思います。
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by qqbh8530 | 2010-12-09 10:27 | 司会

司会台の位置 再考Ⅱ

先日12月1日掲載分で、司会台の位置について書きました。
いろいろ考え、実際に体験してみて確信しました。
やはり司会台は、新郎新婦の座っているメインテーブルの左右の、どちらかにあるべきです。

先日お世話になった会場の司会台は、いつもは会場入り口脇、新婦両親卓のすぐ後ろが定位置です。
両親の背中は見えますが、両親の顔は見えません。
新郎新婦とはおよそ10メートルほど離れていて、新郎新婦の表情の詳細は見て取ることはできません。

私は前もって、司会レクチャー台を、メインテーブルの近くへ移動してほしいと依頼しておきました。当日、司会台は、新郎新婦の座るメインテーブルの右側(新婦側)にセッティングされてありました。有り難いことです。

その日、披露宴の中では、子供5人が前へ出てきて、新郎新婦からお礼のプレゼントを受け取るシーンがありました。
また、メインテーブルの脇に飾ってある、お子様達の作ったウエルカムボードの説明もありました。
ほか、いくつものシーンが、メインテーブル前で、あるいはメイン脇でありました。

司会台がすぐ近くにあるので、私は司会台にいながらも、それぞれの状況が手に取るように分かります。だからこそ、間髪入れずに、それぞれの状況に合わせたコメントができました。司会台がメイン脇の、ここにあって良かった・・とつくづく思った次第です。

もし司会台が、後ろの遠くの方にあったなら、子供達の表情の変化やちょっとしたかわいいしぐさ、プレゼントの大きさの違いや、新郎新婦とお子様との会話等々、全くキャッチできないわけです。
そうなると当然、コメントもありきたりな、紋切り型のコメントにならざるを得ません。お客様は、どうでもいい司会コメントを聞かされるわけです。それではつまりません。


考えてみますと、披露宴は当然、新郎新婦中心に展開されます。
メインテーブル近くの両サイドで、主賓祝辞・ケーキ入刀・乾杯、また中盤には子供花束プレゼント、後半にはメインキャンドル点火等々・・様々なシーンが展開されます。

それらのシーンのすぐ近くに司会者がいなくて、なんでリアルな実感を持てましょう?
臨機応変に、当意即妙に司会のコメントを入れていくのには、やはりそれぞれのシーンの、すぐ近くにいなければなりません。
司会台が後方にあったなら、必要にあわせて、それぞれのシーンの近くに、司会者は移動する必要があるわけです。

遠く離れたところから司会者が、それぞれのシーンを傍観していたら、登場者の息遣い、新郎新婦のその時思いついた急な依頼、子供達の表情、ちょっとした手違いやアクシデント・・等の対応は、大変難しく、たとえ気が付いて対応しようとしても、ワンテンポもツーテンポも遅れてしまいます。

披露宴は生ものです。刻々と、変化します。
その変化に対応していくのには、やはり現場の近くにいることが最低条件です。それを遠巻きで見ている司会者に、なんで生きたコメントができましょうか?
やはり司会台は、メインテーブル近くになければなりません。
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by qqbh8530 | 2010-12-05 21:59 | 司会

拍手の要請について

披露宴の進行中、あまりに度々「皆様、拍手をお願いします」「それではここで拍手をお送り下さい」等々、再三繰り返すのはできれば避けたいものですね。
披露宴司会のベテランほど、列席者の拍手の呼び込み方がうまいと思います。
先輩、同僚、後輩、そして私自身の拍手の要請の仕方を、整理してみました。

*アクションで・・
司会者自身が無言の笑顔で、自身の顔の横斜め下あたりで、手をたたきます。
最初はゆっくり優しく、次第に通常の速さでだんだん大きく拍手を先導します。ここは拍手のしどころですよ・・と暗に列席者に気付いてもらえるよう働きかけるかのごとく・・。
気付いた人から次第に拍手をし始め、それがやがて漣(さざなみ)のように広がっていく感じです。
嫌味がなく、私はこの方法が好きです。私の司会の師、JTプロダクション鶴賀二郎氏に学びました。

そのほか例えば
*アナウンスで・・
1.「新郎新婦に祝福を・・!有り難うございます」と言って、司会者自ら拍手を先導する。
2.「ぱちぱちぱち」と言いながら司会者が拍手をして、列席者に笑顔を投げかる。
3.「ここが拍手のしどころです」と言いながら司会者自ら拍手を先導する。
4.「いいお客様は、ここで拍手をして下さいます」と笑顔を振りまき、司会者自身も拍手をする。
5.「なぜか、拍手が起こります」と言って、司会者自ら拍手を先導する。
6.「素晴らしき仲間達に、今一度拍手を送りたいと思います」と言って、司会者自ら拍手を先導する。
7.
8.

まだまだ沢山ありそうですね。
どれもどんぐりの背比べで、そんなに大きな違いはないかもしれません。それでも、慣れないうちはつい頼ってしまう紋切り型の「拍手をお願いします」の繰り返しからは、なんとか卒業したいものです。


私の実体験です。
以前は、テーブルスピーチが終わったところで、「テーブルスピーチにご協力頂きました皆様に拍手をお送り下さい」と言っておりました。

先日は、テーブルスピーチをして下さった方に対し、そしてまたそれを聞いて下さったお客様に対して敬意を表し、こう言ってみました。

『それぞれの立場で、それぞれの思いを、真摯に語って頂き、誠に有り難うございました。
テーブルスピーチに協力して下さった方々に、そしてそのテーブルスピーチに熱心に耳を傾けて下さった皆様方に、改めて拍手を送りたいと思います。』
すると、列席者全員の心がひとつとなったような、大きな大きな温かな拍手が起こりました。
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by qqbh8530 | 2010-12-03 01:02 | 司会
司会レクチャー台の位置について主張したいと思います。
現在、私が司会者として活動している山梨県のいくつかのホテルは、司会レクチャー台が、披露宴会場の入り口付近、つまり会場後方、両家どちらかの両親卓の近くに置かれています。新郎新婦とは随分離れたところに司会者は位置しているわけです。

その場合、私は、よほどの事情がない限り、レクチャー台をメインテーブルの近くの前の方に移動して頂くよう依頼します。
もちろん中には、不機嫌な顔をされる時もあります。
サービス導線上、やむを得ない場合なら・・、
あるいは何らかの事情があるのなら・・、
私も現役でウェイターをやっていますので、重々承知でき、そのままで臨みます。

それではなぜ、司会者は新郎新婦の近くにいる必要があるのか?
考えるヒントとなると思われる投稿を紹介します。一例です。

活躍しているある司会者からのメールを、内容の大筋はそのままに、文意が読者に通じやすいように、若干仲澤により、追加・訂正・変更を加えながら、転載してみます。

転載ここから・・・
『乾杯後から中座までの、写真撮影についてのコメントについてです。
ある司会者は、ゆっくりお食事を召し上がって頂こうと思い、あえて、【写真撮影のため、ご遠慮なくメインテーブルまでどうぞ。】というコメントを入れなかったら、後日【せっかく和装で臨んだのに、みんなと写真がとれなかった】と大問題となり、プランナーにきつく責められたそうです。

そんな話を漏れ聞いて、その後、私は、キャプテンとも相談しながら、写真コメントは入れるように心がけておりました。
が・・・先日、久しぶりに入った会場で、お色直しもなく、演出もあまりないゆったり進行だったので、乾杯後、【ご新郎ご新婦とご一緒に写真撮影されたい方いらっしゃいましたら、ご遠慮なく、メインテーブルにお越しくださいね。】とコメントしたら、そんなコメントは必要ない、食事がとまってしまうでしょうとキャプテンから注意されてしまいました。

乾杯後の写真コメント・・、
新郎新婦によって、会場によって、またキャプテンによって考え方は様々です。新郎新婦の意向を一番に大事にしつつ、キャプテンと相談しながら、、コメントするようにしたいと思います。
転載ここまで・・・


打ち合わせの時点で、新郎新婦から『写真撮影のコメント』を入れてほしい・・と、依頼があれば、司会者として必ずそれなりのMCを入れなければなりません。

依頼がなければもちろん入れなくていいのですが、打ち合わせの時には何も言っていなくても、当日の雰囲気で、「やっぱり、みんなにメインテーブルに来てもらって、一緒に写真を撮りたい!』と思う新郎新婦も少なからずいる訳です。
そういった時、新郎新婦はまず司会者に「視線」を送ります。
その時、司会者が、大きい会場でははるか後方にいる場合は、視線は届かず、やはり諦めるしかないわけです。あるいは、介添えさんをわざわざ呼んで、司会者へ伝言を依頼するわけです。

たとえ打ち合わせで、何の依頼がなくとも、当日の状況次第では、司会者への依頼ごとも、必ずいくつか出てきます。
それゆえ、司会者はいつも、新郎新婦からのテレパシーを、しっかりキャッチできるような位置にいること、そしてアンテナをはっておく必要があるわけです。

司会者は、新郎新婦の刻々と変わっていく表情や、またたとえ遠めでも、両家ご両親の表情の変化などもキャッチしながら宴を進めたいものです。会場後方にいたら、両親の顔も見えません。新郎新婦のちょっとした司会者へのサインも見落としてしまうのです。

やはり、司会レクチャー台は、メインテーブルの近くである必要があると思います。如何でしょうか?
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by qqbh8530 | 2010-12-01 23:30 | 司会

よりよい人生をめざして                       


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