司会のウラワザ

qqbh8529.exblog.jp

よりよい人生をめざして                       

<   2005年 08月 ( 8 )   > この月の画像一覧

コーチングを生かす

d0054785_11142100.jpg時折ですが縁あって、司会の後輩達が、私の「司会の見学」をする機会があります。

披露宴終了後、後輩に感想を聴き、必要なアドバイスをします。それはそれでいいのですが、最近、せっかくの見学の機会を、見学者にとって、もっともっと「実り多い効果的なものにしたい」と思うようになりました。

「コーチング (質問によって相手の可能性を引き出すコミュニケーションの一つの方法)」を学び始めて1年になります。見学者への対応に、その「コーチング」を応用してみました。確かな手ごたえを感じました。

『この見学のあなたの目的は何ですか?目的はどの程度達成されましたか?』『この見学から、精神的なこと、あるいは技術的なことで得たものはありますか?そしてそれは、あなたにとって、どのように応用できそうですか?』『もしそのやり方を実行するとしたら、どんな手順でやりますか?またどんな準備が必要ですか?またその準備はいつまでにやろうと思いますか?』『そもそも司会の仕事は、あなたの人生にとってどんな意味をもたらしますか?』『司会を通してあなたは何を伝えたいと思いますか?』

まだまだ、まだまだ質問はつきません。
整理します。

ここに一本の真紅のバラの花があります。「このバラをよーく観察してください」と「指示」されて観察した場合と、「バラの花の花びらはどのように重なり合っていますか?」「とげはどの方向を向いてますか?」と「質問」されて観察する場合とでは、観察の深さがぜんぜん違うと思いませんか?

「質問」は意識を本質へと導きます。

人は「質問」されるとその質問に答えようと、殆ど「自動的」に思考を深めていきます。さらに質問されると、さらに深く考え、創造し自分なりの「答え」を導き出します。「与えられた答え」と「自ら考え出した答え」とどちらがパワフルだと思いますか?

披露宴の打ち合わせ見学が終わった後、私は後輩に質問します。
「披露宴当日まで後一週間あるけど、君は具体的にはどんな準備をしてこようと思うのかな?」
「その準備はいつ迄にやろうと思いますか?」・・・・・
そして最後に
「もし私が披露宴当日何らかの事情で会場にこれなかった場合、私の変わりにあなたが司会をするつもりで、進行台本を創ってみませんか?」と尋ねます。

自分が司会をやるんだ!という覚悟でしっかり台本を創ってくる後輩達は、必ず伸びていく司会者だと思います。

先輩を超える司会者を育てることが、私たち先輩の一つの責務だと思っています。「後輩を育てる」方法の一つとして、私は「コーチング」を選択しました。

人気blogランキングへ
 ほんの気持ちで結構です・・プシュッとワンプッシュお願いします。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-28 01:12 | コーチングと司会

気概を持つ

d0054785_0553660.jpg先日、千葉のある一流ホテルで、「お別れの会」の司会をやりました。

その日を朝から振り返ってみると、
私なりに、いつもより早く起きて、軽くジョギング。そして八段錦(太極拳の一種)で呼吸と心を整え、玄米菜食中心の朝食を取る。

駅までの13分は、歩きながら「外郎売り」(ういろううり)を朗読しながら、舌のまわりを目覚めさせる。電車の中では、今日の司会の台本を繰り返し確認し、読み返し、イメージを定着させる。

現場へ入る。会場スタッフに挨拶をする。
御遺族の方と、この会の代表世話人の方にご挨拶をし、最終打ち合わせを済ます。
そして遺影に向かい静かに手を合わせる。
やがて献花が始る・・・。

開会の辞、黙祷、世話人代表挨拶、弔辞、献杯と順調に進んでいく。ビュッフェスタイルの会食がスタートする。
しばらくすると遺族のHさんが司会の私のところに来て、『司会者さん、もうこの後は皆さんにおおいに飲んで食べて、にぎやかにやってもらうよう言ってください。亡くなった親父の希望ですから・・』と言う。
列席者が遠慮して、なかなか席を立って料理を取りに行かない状況を見てのことのようだ。

またしばらくすると、『司会者さん、持ってきたアルバムがなかなか回らないようだから、一言言ってくれるかな』とHさん。故人と家族の思い出のアルバムを数冊お持ち込みになり、テーブルに置いたのだが、皆写真に見入ってしまい、なかなか隣りのテーブルにアルバムが回らないを見てのことのようだ。

又しばらくすると、『料理が少し足りないようだから、追加するよう言っておいたので、そのことをちょっとアナウンスして下さい。』 列席者の料理の進み具合にも気を配っているようだ。

まだまだ、まだまだHさんの気配り心配りは続きます。
私の見る限りHさんは、料理には殆ど手をつけず、ゲスト(列席者)にお酒を注ぎ、料理を勧め、お礼をしてまわり、ホスト役に徹していました。
私は正直頭が下がりました。

彼は、『絶対にこの会を成功させてやるぞ!』 というはっきりとした強いコミット(決意)を持っているのです。
『絶対成功させるぞ!』 という強い気概を持っているのです。

私には彼と同じくらいの気概はあるか・・・?と自分に問うた時、YESとは言いにくい。一生懸命に・・はいつも意識しているが、『絶対に良い会にするぞ』という気概は、残念だけど少ない気がする・・。

持っている力を精一杯出し切る、出し惜しみなしで全力で心を配り、気を配る・・。そんな彼の気迫が、この会を充実したものにしていったような気がします。

『絶対にいい会にするぞ』という気概を持つ・・私に足りなかった部分です。お陰様でこれからいい仕事ができそうです。感謝です。

人気blogランキングへ
新発売の缶ビールの栓を開ける感じで、プシュッとワンプッシュお願い致します。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-23 00:55 | 司会
d0054785_9522115.jpgあれは確か初夏の頃だったと思います。
都内のホテルで、たまたまドア越しに耳にしたある司会者のアナウンスメント・・・。

結婚披露宴、初めての共同作業 (とは思わないが・・)のウェディングケーキ入刀のシーンでした。
    
『ケーキ入刀のご新郎様ご新婦様に大きな拍手をお願い申し上げます。』
『ステキなお二人に盛大な拍手を賜(たま)わりたいと存じます』

ご丁寧な物言いはさておき、この丁寧な物言いを、とても早口(私にとっては、かなり早口という印象だった)でアナウンスしていました。

披露宴前半のハイライトシーン、司会者も会場の高揚感に共鳴して、つい早口になったこととは思いますが・・・。やはり気になりました。自分もそういうことがあるからこそ余計なのかもしれません・・。

「大きな拍手をお願い申し上げます」の「申し上げる」を辞書で調べてみると、{より一層高い敬意を表す謙譲語}と出ています。

ですから、そういう「より一層の敬意を表す言葉」を「早口」で言ってはいかんのです。言葉は内容を失い、力を喪失します。力を失った言葉は、繰り返されるとやがて耳障りになりそして騒音へと進化していきます。

やはり丁寧な言葉は、丁寧にゆっくり表現する必要があるはずです。
コメントにある程度のリズムは必要ですが、「早口」は慎まねばなりません。特に「丁寧な言葉」を選択した時には、余計心しなければなりません。

見落としがちなことですが、こんな所から、司会者の「立ち位置」が見え隠れするような気がしてならないのです・・。

司会のウラワザもいよいよ20となりました。ここまで続けて読んで下さった方々、ありがとうございました。まだまだ続けて参ります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

人気blogランキングへ
 新発売の缶ビールの栓を開ける感じで、プシュッとワンプッシュお願い致します。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-19 09:49 | 司会
d0054785_1393433.jpg十数年も前の話で恐縮ですが、日本を代表するバレーボール監督の講演を聴く機会がありました。

『伸びていく選手というのは、物事を良い方に良い方にと考える癖を身につけているように思います。反対に、素質があるのにもかかわらず、なかなか伸びていかない選手は、どちらかというと、物事を悪い方に悪い方にと考える傾向があるように思います。
例えば、監督の私が体調を崩し疲労感漂う指導をせざるを得ない時、伸びていく選手は(監督は私達のことを考えに考えて寝不足になって、体調を壊されたのかもしれない・・、よし私達のベストの練習を見せて、早く監督に休んでいただこう、がんばろう!)と考える。伸び悩む選手というのは、(監督が体調悪くて手を抜くんだったら、私だって結構今きついから、軽くながしてしまおう・・)と考える。やはり良いほうに考えた方が自分にとって、良い結果を手に入れる可能性が高くなるように思います・・』。

「プラス発想」の大切さを痛感し、今でもしっかり覚えています。

披露宴の司会で、お客様からクレームを頂いた時、
(何なんだ、あのお客は・・?)と思うか、
(このクレームから何を学ぶことができるだろう・・?)と思うか、の選択です。

一つのクレームを、「学ぶ機会」、「伸びるチャンス」とプラス発想で捉える事ができた時、その司会者はきっと伸びていくに違いありません。

人気blogランキングへ
 新発売の缶ビールの栓を開ける感じで、プシュッとワンプッシュお願い致します。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-19 01:39 | 司会
d0054785_1654165.jpg英国伝統のウィンブルドンテニス世界選手権大会、この実況中継(イギリスの放送局アナウンサー)の話が新聞に載っておりました。その1部を記憶のままに記してみます。

決勝戦に近い緊迫した試合、
打っては返し、返しては打つ・・ラリーが始り観客も思わず我を忘れる・・。
アナウンサーは一言もしゃべらない・・、さらにラリーは続く・・。

テレビ画面はボールを追い、二人を追い、時にアップで選手の表情を映し出す。
アナウンサーの無言は続く・・、ラリーも続く・・。
ついに一打がコートの左隅に決まりラリーは終了する。
その瞬間アナウンサーはただ一言 『エクセレント』 とアナウンスする。

野暮な実況はいらない・・と私は思いました。
テレビ画面を通じて、
二人の熱いラリーから、二人の表情から、乾いたボールの音から、会場の興奮と集中から、そしてその静けさから、何を感じ何を読み取るかは観る側の自由、自由を保障された視聴者は幸せだと思います。
観る人のイマジネーションを大切にする、観る人の集中を邪魔しない、そんなアナウンスメントがどんなに大事なことか・・。

結婚披露宴でも時折、プロ級の余興や催し物があリます。
司会の私もウットリするものもあリます。そんな時私は、極力実況中継はしないようにし、しゃべりたくてもしゃべらないようにし、じっと見守ることにしています。
そしてエンディングの時だけ、まさに一言のコメントを添えようと努力します。

以外かもしれませんが、しゃべるのが仕事の司会者も、時によってしゃべらないという仕事をする必要がある訳です。
黙っていることの大切さ、しゃべらないでいることの大事さ・・・司会のウラワザの一つに入れたいと思います。

人気blogランキングへ
新発売の缶ビールの栓を開ける感じで、プシュッとワンプッシュお願い致します。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-18 15:59 | 司会

「桃」の味は多面体

d0054785_1164962.jpg誰の言葉なのか出所は明らかではありませんが、「人間多面体」という言葉が気に入っています。
例えば
『彼だって、良くない面もあれば、良い面も有る。いろんな面がある。その事一つだけで、彼を良くない人と決め付けるのはどうかと思うよ・・・。よく人間多面体って言うじゃないか・・』 という具合に使っています。

この言葉を実感した出来事がありました。

取立て(もぎたて)の1個の「桃」を丸ごと私一人で食べました。
「場所」によって微妙に「桃の味」が違うのです。
とても甘くて柔らかくておいしい部分、ほんのり甘くて、少しだけまだ硬さが残っている部分、少々大味な部分・・等々。
同じ一つの桃でも場所によって微妙に「味の差」があるわけです。

最初に、大味の部分を食べて、『この桃、いま一つだね』と決め付けたら、桃がかわいそうな気がします。『全部食べてから言ってよ』と、桃の言い分が聞こえるような気がします。

人の「欠点」に触れた時、例えば「約束を平気で破る人」と出会った時、「桃の味は多面体」を思い起こそうと思います。彼にもいろんな面がある・・と思い到る訳です。
「彼は約束を守らない人」ではなく、「彼は約束を守らない1面がある」と思い至る訳です。

「人の欠点」を、1人の人間のたくさん有る「面」のほんの1面として、捉えることができた時、「人間理解」の幅と深さが増すような気がしてなりません。

「人間多面体」・・・「桃の味」から学びました。実感しました。


ふるさとへの滞在期間が予想以上に延びて、約束より1日遅れての投稿になりました。ごめんなさい。

明日から又、4~5日地方へ行って参ります。予定どうりであれば、その日その時、又お目にかかりたいと思います。ごきげんよう!

人気blogランキングへ A> 冷え冷えの缶ビールの栓を開ける感じで、プシュッとワンプッシュ、ポチッとお願い致します。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-14 01:17 | よりよい人生の為に
d0054785_12222230.jpg心理学者で文化庁長官の河合隼雄氏は、カウンセラーとして、『いかに自分が黒子に徹するか・・いかにクライアントの中に自主性、自立性を創り出していくか・・』を心がけてきたそうです。

司会にも通ずるものがあると思います。
ある時先輩から「お客様から、いい披露宴でしたね・・と言われたら素直に喜ぼう、いい司会でしたね・・といわれたら、少し出すぎた司会だったかな・・と振り返ってみよう」と、アドバイスを頂きました。

司会者は意識的に、お客様の層(職業や年齢や趣味趣向や考え方)によって、あるいは新郎新婦の要望等によって「司会のスタイル」を変化させていきます。が、特に新郎新婦や列席者にプレゼンテーション力の有る方々が多い時は、私の場合は、今日は「黒子に徹しよう」と心がけます。

「黒子に徹する」とは、イメージとしては、(縁の下の力持ちに成りきろう)です。具体的には、余計なことはいわないでシンプルなコメントにし、あくまで進行役に徹し、新郎新婦や登場者や列席者を心から盛り立てよう・・という立場をとることです。

もちろん時と場合によっては、ハイテンションの登場者に共鳴して、前面にググーッと出ることもありますが、そんな時でも、「今日は黒子でいこう」と心がけていますので、いい意味での心理的ブレーキがかかって、列席者にとって邪魔な司会にはならないようです。

「出すぎた司会」と思うか、「目立ちすぎる司会」と思うか、「うるさい司会」と思うか・・・。
 そう思う・・いやそうは思わない・・の境界線は、人それぞれ、そして『紙一重』です。
黒子に徹する心がけを持つことによって、「吉」と出る可能性はガゼン高くなるように思うのですが、如何でしょうか?

「黒子に徹する気持ちを持つこと」・・・司会にとっても人生にとっても大切な心がけの一つと思っています。司会のウラワザへ仲間入りさせて頂きます。

明日から5日間ブログをお休みします。8月12日にまたお目にかかりたいと思います。ごきげんよう!

人気blogランキングへ
冷え冷えの缶ビールの栓を開ける感じで、プシュッとワンプッシュ、ポチッとお願い致します。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-06 12:23 | 司会
d0054785_210111.jpg例えばの話をします。
身内の祖父母が育てた果物を「私がこの手でもいだ新鮮な桃をお届けします」とメモを添えて知人に送ったとします。
数日後、知人からお礼状が届きます。『君のところで作った桃、君が直接もいだ桃、大変おいしく頂きました。ありがとう』・・と。
桃を育てたのは、祖父母です。桃をもいだのは私です。
「産みの苦しみ」を味わってきた祖父母よりも、桃を「もいだだけの私」に焦点が当り、私だけが誉められ、承認されるわけです。こう言うのを『いいとこ取り』と言わせて頂きます。

実は、「結婚披露宴司会」もこれと似て非なるものがあると思うのです。
多くの場合、4、5ヶ月前から、婚礼予約担当者と新郎新婦との打ち合わせがスタートします。

当日の披露宴に向けて、全体のイメージ作りから始まり、招待状・衣装・お料理・お花・司会・BGM・演出・引き出物・・・等々たくさんの事柄を、予約担当者は新郎新婦と時間をかけて打ち合わせしていきます。
おおむね形が整った所で「司会者登場」です。進行に関して、約1時間から2時間かけての打ち合わせをします。

そして披露宴当日、司会者がこの披露宴を育ててきたような顔をしながら(例えば全責任を取る「気概」を持ちながら・・この気持ちは大切ですが・・)宴を進めていくわけです。
スポット(列席者の視線)は、新郎新婦とスピーチ・余興などの登場者、そして司会者に当っていきます。
約半年間、夢先案内人として、新郎新婦のお相手をしてきた「予約担当者」には、なかなかスポットが当たらないのが現状です。

予約担当者が長い間かけて育ててきた『披露宴』その一番いいところを、最もおいしいところを司会者があっという間に持っていくわけです。これを「いいとこ取り」と言います。
司会者の心がけの一つとして、『予約担当の皆様、あなた方の努力をしっかり受け継いで、いい披露宴にしますからね!』と、予約担当者の存在をいつもいつも念頭に置きながら、司会をしたいものです。

「おいしいところを頂いている・・」 そんな司会者の自覚が、「より良い司会」「誠実な司会」を支える心構えと思うのです。司会のウラワザの一つとしたいと思います。ご批評下さい。

人気blogランキングへ
冷え冷えの缶ビールの栓を開ける感じで、プシュッとワンプッシュ、ポチッとお願い致します。
[PR]
by qqbh8530 | 2005-08-05 02:04 | 司会

よりよい人生をめざして                       


by qqbh8530