司会のウラワザ

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よりよい人生をめざして                       

カテゴリ:よりよい人生の為に( 145 )

久しぶりすぎる更新です。
今回は、『より良い人間関係を目指して~ヤマアラシのジレンマに学ぶ』を発信します。

人生の悩みは、主に、「健康」と「お金」と「人間関係」の3つ、おおよその悩みは、ほとんどこの3つのうちのどれかだそうです。
さて、今日はその3つの悩みの中から、「人間関係の悩み」について考えてみたいと思います。

今だからこそ言えますが、20代から40代にかけて、私は、人間関係には本当に苦労しました。
人一倍思い込みが強いこと、空気を読めないこと、自我が強いことなどが、私の人間関係を難しくさせていました。

「自分を変えたい、変わりたい・・」
必死になって、セミナーに通い、本屋さんに通い救いを求めました。多額のお金をつぎ込んで得た答えは、「人は、基本的には変わらない、変われない存在だ」ということでした。ではどうしたらいいのか・・?
上司と部下、親子、嫁姑、夫婦、そして友人同士・・のコミュニケーションの悪化にお悩みの方、また、司会の新人の方々、事例はちょっと極端な例ですが、応用してみて下さい。


こんなことがありました。
私が20歳の頃、新宿の建設現場に日雇いのアルバイトに行きました。しょっぱなから、スコップを使って穴掘りの重労働です。
当時、ひ弱だった私、なかなかはかどりません。一緒にやっている4、50代のオッチャンが、私にこういいます「あんちゃんよ~、そこの京王デパート行って、おもちゃのスコップ、買ってこいや。そんなんじゃ仕事にならんべや~」

私は痛く傷つきました。それでもそのおじさんと「うまくやらなければ・・」と必死に気を遣い、身体よりも精神的に大いに疲れてしまったことを覚えています。実はこの「うまくやらなければ・・」という幻想が、人間関係をより複雑に、難しくさせているようです。
でも、正直言って、こんな暴言を吐くおじさんとは、うまくやらなくてもいいんです。かといって無視すると手に負えなくなります。こんな時、役に立つのが、「ヤマアラシのジレンマ」という話です。

***
ヤマアラシのジレンマ
寒さの中、二匹のヤマアラシが暖め合おうと近づきます。しかし、近づきすぎるとお互いの体の針が相手に刺さってしまう。かといって離れると寒くなる。二匹は近づいたり離れたりを繰り返し、ようやくお互いに傷つかず、寒くも無いちょうど良い距離を見つけます。
***
哲学者ショーペンハウエルの寓話を元に、心理学の大家フロイトが考えたお話です。


上記のお話を応用してみます。
ポイントは、差しさわりの無い程度の、相手との距離感をさぐることのようです。
暴言を吐くおじさんにのご機嫌をとっても、仕事が満足にできなければ怒りを買うだけです。
かといって無視すれば、相手は(俺を馬鹿にしやがって)と益々怒り狂うでしょう。

そこで、心を決めます。
・何を言われてもハイと素直に元気よく返事をする・・と決める
・怒られたら、相手の目を見て、素直に「すみませんでした」と謝る・・と決める。
・淡々と自分のできることをやる・・、やるべきことをやる・・、耐えて耐えて、できることをきちんとやる・・と決める
ただひたすら・・、これにつきます。こうして耐えるしかありません。これ以上おじさんとの関係を悪化させないための、最低限の法則です。

まとめます。

人間関係で悩んだら・・
・深刻に考えない。楽観的に考える~<楽観的になるには、客観的になる>
・俯瞰(ふかん)してみる・・。もしも、もう一人のあなたが、悩んでいるあなたを、偶然見つけた時、あなたは自分に何てアドバイスしますか?・・と考えてみる。
・傷つけあい、痛い思いをしながらも、近づいたままでいる必要はまったくない
・上手くやっていかなければいけない・・という思い込みを捨てる。
・上手くやっていかなくてもいい・・と、健全にあきらめる。そう自分を許す。
・相手の針の長さを知り、同時に、自分の針の長さも自覚し、くっつきすぎず離れすぎずの適度な距離を意識する。
・そのうえで、やるべきことはきっちりやる・・
やるべきこととは、職場では、ほうれんそう(報告・連絡・相談)そして挨拶。苦手意識や、嫌だ意識は、否定せず、とにかく一旦横に置いて、やるべきことをしっかりやる。そのために最も大切なポイントは、『どんなに辛くても、やりたくなくても、言いたくなくても、やるべきことはやるぞ!』と自分できっちり決めることです。


そして上記の基本ができてきたら、其の上で、
ストレッチ目標・・ちょっと背伸びして頑張って、苦手の相手に対してトライしてみます。
①少しだけ笑顔であいさつしてみる
②少しだけ、感謝の気持ちを述べてみる
③少しだけ、相手を褒めてみる
もしかしたら、意外な展開があるかもしれません!実は意外な展開を数回体験しています。

やはり人間関係改善の1つの手立ては、心を決め、耐え、やるべきことをきちんとやり、あとは運まかせ、天まかせ・・と言ったところでしょうか?

ということで、ヤマアラシのジレンマ・・参考になりましたでしょうか?
ちなみに、実際のヤマアラシは、針のない頭部を寄せ合って体温を保ったり、睡眠をとったりしているそうです。

参考文献・・
*杉本良明著 「人間関係にうんざりした時に読む本」
*浮世満里子著「プロカウンセラーのコミュニケーションが上手になる本」
*CTIジャパン訳 「コーチング・バイブル」
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by qqbh8530 | 2012-11-16 05:42 | よりよい人生の為に
今日はご報告第3弾、最終回です。「おもてなしの心と、感動を呼ぶ接客」を聴いてきました。講師は、山梨県甲府市出身 日本航空客室本部 チーフキャビンアテンダント 吉川陽子 氏です。

今日の内容は、感動体験、クレーム対応力、私仲澤の質問の3つです。

感動体験~ハンディキャップを持った子供とそのご両親の搭乗。担当のCAは、家族の会話の中に、子供の誕生日であることを知る。子供は、食事もできない、言葉もしゃべれない重度の身体障害者。そのCAは、家族の許可を得たうえで、心を込めて、その子にハッピーバースデーを唄う。すると周りの多くの人たちが自然に唄の輪の中に入り、やがてみんなでハッピーバースデーの合唱となる。その子は涙を浮かべ、そして今まで見せたこともない笑顔で喜んだ。

クレーム対応力~クレームには誠意をもって真摯に耳を傾ける。JALのファンだからこそ苦言を言って下さる。クレームを言って下さる何倍もの人が、何の声も上げずに黙って去っていく。リピーターになって頂くため、不満を持っていそうな人こそ、勇気を出して伺うラストチャンスが到着前。満足度の確認を必ずして、お客様の不満をキャッチする。次回に生かす。

仲澤の質問~ウェイターNが会席料理サービスのスタート時、オーダーミスでお客様を怒らせてしまう。心の整理がつかぬまま、凡ミスを繰り返し最悪な状況に・・。そういった状況での、心のコントロールをどうしたらいいのか?

アンサー~リーダーとしては、最悪の場合は、Nの担当エリアを他の者と変わってもらうが、できる限り最後までやりきる中で、挽回するチャンスをNに与えていく。当の本人の意思を尊重しつつ、例えばリーダーが中に入ってお客様の気持ちを静め、仲を取り持ち、担当者が最後までサービスできる環境を整える。
また当の本人には、心のリセットが必要。深呼吸、トイレに行って笑顔の練習・・。あるいは、愛する我が子の写真を見たりして心を整える。

いい形でサービスできるようになるまで、リーダーがさりげなくサポートする。最後までやり切り、お客様が笑顔になった時、Nにとっては、貴重な成功体験として心に残り、成長の一助になる。


最後に・・
お客様の心に1歩踏み込む勇気を持とう。
お客様がもし自身の家族だったら・・と考えてみよう。
もし私がリーダーの立場だったら、どう対処するだろうか・・と考えてみよう。

経験に裏打ちされた吉川チーフの珠玉の言葉が、今でも私の心に響いています。

吉川さま、素敵な<心のフライト>をありがとうございました。
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by qqbh8530 | 2012-07-05 05:29 | よりよい人生の為に
今日はご報告第2弾です。
「おもてなしの心と、感動を呼ぶ接客」を聴いてきました。講師は、山梨県甲府市出身 日本航空客室本部 チーフキャビンアテンダント 吉川陽子 氏です。

今回は、好印象を与える方法、アイコンタクトの外し方、一瞬の心がけと一言の言葉かけ、搭乗者への話しかけのコツ などを中心に整理したいと思います。

・好印象を与える方法~一人一人がJALの代表の自覚を持ち、お客様に安心感と、親しみやすさと、声のかけやすさを感じ取って頂けるよう、身だしなみや化粧の訓練を積む。同時に身だしなみや化粧の質的レベルを高く保つ努力をしていく。また好印象を与える方法を皆で検討し、そのイメージを共有する。例えば、明るく健康的で品位のある化粧をし、清潔に爽やかに見えるものに近づく努力。

・客室に笑顔の花を咲かせよう~毎日5分間、笑顔の練習をしよう。鏡を見て『イ~、ハッピイ~、ミッキ~、ダイスキ~』。すべて母音のイ~で、笑顔の筋肉の<口角>を上に上げる訓練を惜しまない。

・アイコンタクトを外すタイミング~目切りといって、相手と目があって、それをさっと外すと、相手に違和感が残る。ポイントは、合った目線はそらさずに、余韻を持ってゆっくりと外すこと。

番外編・・機内でオレンジジュースを頼まれる。オーダーを受けた瞬間までは最高の笑顔。オレンジジュースをディスペンサーからグラスに注ぐ瞬間、ふと気が抜けて笑顔を失う。疲労感がただよう。お客様はそこに気付く。そこで、「オレンジジュースにも愛を込めて・・」と呪文を唱えてジュースを注ぎ、笑顔と一緒にお届けする。

・出迎えの心がけと、言葉かけ~どんなお客様も、気持ちよく迎えられたい、旅の不安を軽減したいと思っています。旅の始まりを心からの歓迎の気持ちで迎えます。
一人一人に心からの笑顔で「お待ちしておりました」。そしてほんの一言の言葉かけをします。例えば<今日はお暑いですね、機内を涼しくしてお待ちしておりました/ご家族の皆さん、いい色に日焼けされて。お天気に恵まれてよかったですね/ディズニーランドに行ってらっしゃったんですか?楽しかったでしょう/素敵なお色のスーツですね、夏らしいさわやかなお色ですね・・>こんな感じでファーストコンタクトを取ります。

ラストコンタクトでは、例えば<お仕事のご成功をお祈りします/外は熱いのでお気を付け下さい/またお目にかかれることを楽しみにしています>等々

・搭乗者への話しかけのコツ~①かしこまらない②先入観を持たない③お客様に興味を持つ④お客様と親しくなりたいと思う⑤お客様を自分の鏡と思う。
できる限りお客様の名前を呼び、言葉をちりばめる。たった一言、「○○さま、本日のご搭乗有難うございます」だけでも、笑顔を見せるお客様がたくさんいらっしゃる。

今回はここまで。次回第3弾最終回は、吉川氏の28年間の乗務経験の中で見聞きした感動体験秘話、クレーム対応力、私仲澤の質問とアンサーなどの3つの項目をアップします
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by qqbh8530 | 2012-07-03 18:07 | よりよい人生の為に
先日7月2日、山梨県甲府商工会議所が主催するおもてなしセミナー
 「おもてなしの心と、感動を呼ぶ接客」を聴いてきました。

講師は、山梨県甲府市出身 日本航空客室本部 チーフキャビンアテンダント 吉川陽子 氏です。
30日ロサンゼルスから帰国、1日バンフォーレ甲府観戦、そして2日の本講演、3日は上海へフライトと、超多忙の中の講演です。
聴衆は約250名。私は、開演40分前、講師に最も近い一番前の列の真ん中に座りました。

講演会の内容を当日の流れに沿って整理しながら書いてみます。
かなりLONGになりますので、何回かに分けて発信します。出席したくとも出席できなかった方々、どうぞ必要な部分を参考になさってください。
尚、私の聞き違いや勘違いなども多々あるかとは思いますが、お許しを頂きたいと思います。

オープニングは、主催者 山梨中央銀行常務取締役 甲府商工会議所理財部会 功刀茂夫氏の力強い挨拶。そして講演スタート。

講師の吉川氏は、まず手話で自己紹介します。そして「すべてのお客様に寄り添うように、感謝の気持ちとおもてなしの心を伝えられるように、コミュニケーションの手段として、手話と各国の言語をマスターするよう努力しています」と言葉を添えました。

夢だったキャビンアテンダント。辞めたいと思ったことは一度もなかったそうです。
お客様からよくこう聞かれます。「今日は富士山は見えますか?」と。
吉川氏曰く『富士山が見えると手を合わせる姿をよく見かけます。富士山が特別な存在になっているようですね。甲州ワイン、B1グランプリのとりもつ煮なども機内で提供することもあり、山梨をいつも身近に感じています』。

いよいよ本論です。
1.挨拶のポイント
挨拶は人間関係の潤滑油。コツは、言葉と動作を一緒にしないこと。
手順としては、まず搭乗御礼の一言を笑顔を添えてアナウンス、そして一人一人の目を見て、アイコンタクトを返してもらったそのうえで、感謝の気持ちを持って、一礼のお辞儀をする・・といった感じです。
レストランなどで、いらっしゃいませと言いながらお辞儀をすると、お客様にはお辞儀している人の頭が目に入り、アイコンタクトできず、気持ちが伝わりにくいというわけです。
お辞儀は、いらっしゃいませなどの一言の後、<お客様と目があってからお辞儀する>が基本のようです。

2.競合他社との差別化は、ハード面ではほぼ共通しているので、リピーターやファンを創っていくヒューマン的要素に力点を注ぎます。感動のサービスができる「人」が、企業イメージを決めていきます。人育て、心育てが大切です。

3.フライトのスタンバイ~フライト4時間前、搭乗者一人一人に特別感を持って頂けるよう、また全体のお客様満足度を引き上げるため、<お客様情報>をチーム全員で共有します。たとえば、VIPや、ハンディキャップを持つお客様、お国柄通常とは違う対応が必要なお客様、個別事情や特殊事情があるお客様、来店情報などなどの諸々の情報の確認と、共有を図ります。

4.搭乗者すべての方々の名前を覚えます。機内サービス時、また宿泊先のエレベーター内で偶然ご一緒した時など、相手の名前を呼んで挨拶するだけで、より親しみを感じて頂けます。お客様との距離もグッと縮まります。ただ最近は、特別の事情があって名前を隠したがる人も中にはいるので、注意が必要だそうです。

5.搭乗前、必ずCA全員でブリーフィング(意識合わせ)をします。ベクトル(方向性)を合わせる・・ともいいます。
具体的には、<お客様視点を貫く>という信念を、CA全員の意識の中で統一し、心を一つにして搭乗する・・と言うことです。CA全員が、心を一つにすると、1+1は2ではなく、5となり10となってパワーアップ、お客様サービスの質的向上に反映していきます。

6.JALフィロソフィーといって、3万人共通の企業理念を一人一人が自覚します。具体的には、「一人一人がJALの代表」「自分の役割を果たす」です。

こぼれ話を一つ
JALの飛行機に、他国のCAと一緒にティームを組む時もあります。
海外組CAに、全員同じ色のスカーフを、全員同じ結び方で・・と伝えると、、<没個性>だと反発があるそうです。
そこでチーフは、「個性美はもちろん大切ですが、日本では、<統一美>という美意識があります。」と優しく諭すそうです。

次回は、セミナーで学んだ好印象を与える方法、アイコンタクトの取り方外し方、一瞬の心がけと一言の言葉かけ、搭乗者への話しかけのコツ などを中心に整理したいと思います。
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by qqbh8530 | 2012-07-03 08:46 | よりよい人生の為に

一生懸命のその先に

誰もが、つらい、苦しい、やめたいと、時には思うのが「仕事」。
その仕事の苦しさを、より良い人間になるための<修行>と割り切れば、少しは気持ちの整理もつくかもしれません。が、なかなか難しい。

今日は、元帝国ホテル総料理長の村上信夫シェフの人物像を紐解き、仕事に愛着が持てない、仕事が嫌で辞めたいと思っている方々に、少しでも勇気と元気をお伝えできればと思い、整理してみました。先日FM甲府の番組で放送したものを加筆・修正したものです。

村上さんは、帝国ホテルの総料理長を26年間勤め、NHKの「今日の料理」にも出演、ホテルに<バイキング方式>を初めて導入した人、東京オリンピック選手村の94か国、7000人の食事を賄うリーダー「総料理長」としても有名です。


いいコックになりたい・・と村上信夫は、10代で、憧れの帝国ホテルへ。
配属先は、厨房の洗い場。村上は、名人のソースの味を盗めるぞ!レシピを学べるぞ!・・とワクワクした。
ところが、自分のところに回ってくる鍋には、料理が残っていても、塩や洗剤などが入れられた状態でまわってくる。ソースの味がわからないように、つまり味を盗まれないようにするためだ。決して料理人の意地悪ではなく、当時は、自分の料理のレシピは、料理人の存在意義そのもの、極秘にされていた。
全く料理も教えてもらえず、毎日毎日皿洗いに鍋磨きばかり。何人もの少年が、入っても1年以内にほとんどやめていく。このままではだめだ!次第に村上は焦燥していく。村上は悩み迷い、そしてある時心を決める。

紙一重の決断だ!
「よし、日本一の鍋磨きになろう」3年間鍋をピカピカに磨くことを決心する。

当時の鍋はステンレス製ではなくで、とても重い<銅鍋>。その重い銅鍋を、自分の<休憩時間>を使って磨く。2か月かかって、調理場のすべての銅鍋200個を磨き上げる。銅というのは、磨けば磨くほどきれいになる。村上は、自分の顔が映るくらいピカピカに磨いた。

そうして3~4か月する頃には、「今日の鍋磨きは誰だ?」と先輩が聞くようになる。「今日の鍋磨きは<ムラ>です」。そうするとその時だけは、洗剤も塩も入っていない状態で、鍋が回ってくるようになる。鍋屋に村上がいる時だけ、先輩がソースを残したまま鍋を返すようになったのだ。村上はそれを舐めて、ソースの味を覚えた。
きれいなピカピカの銅鍋は使い手にとっても気持ちのいいものだ。村上の心意気が、日本を代表する料理人達の心にとまった。

ある時、「おい、鍋や(村上さんのこと)手伝え・・」調理場から声がかかるようになる。目の前で、すぐ近くで、名人が腕を振るっている。「手伝え」は、実は(よく見て覚えろ・・)だったのだ。

さらに、少しずつ、先輩が秘伝のレシピ、秘密の味付けを教えてくれるようになった。ポテトサラダは、イモが熱いうちにフレンチドレッシングで合えること。シャリアピンステーキの肉は、玉ねぎをおろした汁に肉を漬け込む。玉ねぎのエキスが肉を柔らかくするぞ・・。こうして村上は腕を磨いていく。村上の人なつこさと笑顔がそれを後押しをした。

どんな人も最初はお試し期間がある。その人に「鍋磨き」という仕事を与えた時、その「鍋磨き」をとことん徹底的にやることで、見込まれる。今置かれている状況に、文句を言わずに黙々とやっている人に、神様は微笑むかもしれない。

エピソードを一つ。
帝国ホテル、札幌からやってきた一人の若者が洗い場にいた。彼もまた、もう辞めようと思っていた。
だが、辞める前に少しでもたくさんの鍋を磨いてから辞めようと思った。鍋の外側まで磨く熱心な男だった。村上は彼を見込み、フランスへ料理人の修行に出した。実は彼は鍋や皿を洗う見習いで、料理を作ったことがなかった。しかし村上には自信があった。自分の修業時代が、若いの男の背中にダブッたのかもしれない。
その男は8年の修行を経て、市ヶ谷にレストランを開く。いつしか人気が出て、やがてサミットの午餐会を担当するほどのシェフになった。

転じて、
「4年生の大学を出たのに、コピー取りとお茶くみしかやらせてもらえません。会社を辞めようと思います」・・よくある相談だ。
旅行作家、心理学博士の小林氏は決まってこう答えるそうだ。
「私が上司だったら、コピー取りやお茶くみさえもちゃんとしない人に、他の責任ある仕事は任せないと思います。コピー取りやお茶くみが気に入らないと言っている人は、どんな仕事もたぶんやらないでしょう。何をやっても、自分の責任で、黙々とやっている人、奥歯をかみしめながら、与えられたことをじっとやっている人に、上司は信頼をおくでしょう」。


仕事に行き詰った時、何か一つだけ、意識的に徹底的にやってみる・・わけもなくなりふり構わず一生懸命に・・。
その先に、もしかしたら思いもかけない<意外な展開>が待っているかもしれない。そしてその先は、『神様の領域』なのかもしれない。

辞めたくなると、やめたい理屈で頭の中は堂々巡り。行き場のないストレスに悩まされ、エネルギーを消費する。
どうせならなら、最後の賭けで、何か一つのことを徹底的にやる・・・村上信夫と、その若者がそんな一つの形を示しているような気がしてならない。

今回紹介した村上氏の事例が、万人にヒットするとは夢にも思いません。ただ、閉塞感に悩まされつづけるなら、たった一つの何かに打ち込むことで、何かが開け、何かにつながるような気がするのです。

私は若いころからいろんな職業についてきました。どれもあまり長続きはしませんでした。辞め癖がついてしまっていたのです。実は、司会の仕事もウェイターの仕事も、何度も辞めては復帰しているのです。
そのつらい経験に、やっと目が覚め、今では辞めないで<リフレッシュ>できるようになりました。
その一つの方法が上記のような、考え事ができなくなるくらいに集中して何かをやることでした。自身の部屋を徹底的にきれいにし、汚れたトイレを無心で磨きました。ホテルの大きい料理運びのワゴンを徹底的に磨いたこともあります・・。

人間関係で仕事を辞めたい・・となると、また全く別なアプローチが必要に思います。こちらもまた私は経験豊富です。また近々整理してみたいと思います。

ここまでのお付き合い有難うございました。
辞める前にもう一度トライしてみることをお勧め致します。

参考文献・引用書物・・
「人生を楽しむための30の法則」心理学博士・旅行作家小林静観著
「プロジェクトX 料理人達 炎の東京オリンピック」NHKプロジェクトX制作班著
「帝国ホテル厨房物語」村上信夫著 を、参考にし、引用しています。
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by qqbh8530 | 2012-05-11 17:00 | よりよい人生の為に

『10・10・10の法則』

このブログ「司会のウラワザ」は、<司会のコツは人生のコツ>と考え、より良い人生を目指して書いています。司会には直接関係のないことも書かれていますのでご了承ください。

帝国ホテル元顧問 藤居寛氏の『10・10・10の法則』を知りました。
致知2008年8月号 特集「人生を潤す言葉」より抜粋します。

抜粋ここから
『10・10・10の法則』
信用、すなわちブランドを構築するには、10年かかる。
しかし、そのブランドを失うのはたったの10秒なのです。
そして失ったブランドを盛り返すには、また10年かかるということです。

長い時間をかけて、作り上げたブランドも、たったの10秒で崩れます。
ですから、一瞬一瞬のお客様との出会いを、本当に大事にしなければいけないのです。
抜粋ここまで

私は、花瓶をイメージしました。
つい油断をして手を滑らせ、わずか数秒で花瓶を割る・・。
修復するには、その何十倍の時間を要する・・。

10年、10秒、10年という数字は、多い少ないの象徴でしょう。
司会の仕事にも、人と人との信頼関係にも十分応用できそうです。いかがでしょうか?
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by qqbh8530 | 2012-03-30 21:42 | よりよい人生の為に

進取の気概

先日、ラジオの仕事で、山梨県内でただ1台だけの、移動図書館の取材をしました。
トラックを改造したバス仕様の移動図書館で、約4000冊を積んで、甲府市内33ヶ所を月2回巡回します。
ユーザーは多く、小中学生、主婦、おじいちゃん、おばあちゃん達です。中にはヘビーユーザーと呼ばれる人もおり、なかなかの盛況です。

人気の秘密は、常に人気作家の小説やベストセラーを取り揃えていること。また同乗している司書が、本選びから生活相談まで、親切丁寧に温かく対応している事などが挙げられます。

さらに、4000冊の本は、1年半以内に総入れ替えとなります。
スタッフ全員が、<常に新しいものを提供したい>と本気で思っているのです。

そういった<進取の気概>が、このような素晴らしい移動図書館を支えていることを知り、意識的に努力することの大切さを、取材を通して学びました。

思えば、
30代~40代にかけて、ほんとうによく自己啓発系セミナーに通いました。
仕事を休み、結構高額な受講料を支払い、借金までして通いつめました。
兄は、わざわざんお金をかけて、そういうところに行かなくても、生活の中で十分学べるのに・・とずっと言っておりました。
この年になってやっとその意味がわかったような気がします。

司会の仕事をしながら、
ウェイターの仕事をしながら、
ラジオの仕事をしながら、
しかもお金を頂きながら学ぶことが出来る、成長できる・・。

なんだかやっと、何かがふっきれたような気がしています。
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by qqbh8530 | 2011-08-27 19:30 | よりよい人生の為に

意味もわからず一生懸命

NHKの新番組<仕事ハッケン伝>を見ました。
お笑いコンビ ペナルティのワッキーが、<ギョウザの王将>に修行に行きます。
覚えなければならない知識量の多さ、異業種の体の動き、スピードに追いついていけず、翻弄され、次第にワッキーも弱腰になっていきます。

リーダー格の社員がこう言います。
『目の前にあることを意味もわからず、それでもとにかく一生懸命やること』とハッパをかけました。
その瞬間、私は訳もわからず涙がこぼれました。

1週間の修行が終わり、リーダーは「彼は素直、心のスポンジにどんどん吸収していく姿を見れた」と承認しました。

仕事に臨む真摯な姿、真剣勝負で生きる彼らの姿勢に、爽やかな刺激を受けた内容でした。
忘れたくない・・そんな思いで早速アップしました。
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by qqbh8530 | 2011-05-12 22:55 | よりよい人生の為に
落ち込む時、元気が出ない時は誰にだってあります。
私もここのところ、しばらくそういう状態が続いています。
体重も大分減ってしまいました。

精神科医の越知啓子さんのお薦めの方法を試しています。
あまり科学的とは思えませんが、彼女の本を数冊読むうちに、なんとなく肌が合うようになり、今ではすっかり信じてやっています。

1部分を抜粋してみます。
抜粋ここから・・・
最強の言霊~すべてはうまくいっている~ 越知啓子(精神科医)

人生で感じる問題は人それぞれですが、是非皆さんに試して頂きたいワークがあります。

それは、最強の言霊「すべてはうまくいっている!」を言いながら「カニ踊り」です。
やり方は簡単。
両手でピースサインをつくって、「すべてはうまくいっている!」と言いながら、右に2回、左に2回と横歩きするのです。

クリニックに初診でいらした方や、講演会、セミナーでも必ず最後はこの「カニ踊り」で締めくくります。
これは、沖縄に移り住んだ時、カニが朝日を燦燦と浴びながら歩いている姿を見て思いつきました。

「うまくいっている」と言い続けると、潜在意識は既にそういう状態にあると認識して、どんどん「うまくいっている」状況をつくり出していくのです。ぜひお試しあれ!            ・・・抜粋ここまで


居酒屋てっぺんの大嶋啓介氏の提唱する「本気でじゃんけん」は、勝っても負けてもガッツポーズします。
勝ったら、「ヤッター、勝ったー!」とジャンプしてガッツポーズ。
負けても「ヤッター、負けたー!」とジャンプしてガッツポーズします。

その意味は以下の文から理解できそうです。

ビジネス界、スポーツ界共に一流の成功者の能力開発に携わってきたサンリ会長西田文郎氏曰く、
『ミスをした時、あるいはピンチに陥った時、どういう行動を取るかものすごく重要です。
以前東レのバレーボール部の指導に行った際、例えばスパイクを決められ1点取られても、「あぁ決められた」と天を仰いだり、「ドンマイ」と肩を叩いたりといった動作を一切禁止しました。

要は相手に決められても「よし!」とか、「ハイタッチ」とか、「ガッツポーズ」をしろ!と指導しました。
そうすると自分達は「これはマイナスじゃない、まだまだいける!」と脳が錯覚し、動作によってツキの流れを呼び込むのです。

一流選手はこのことを本能的レベルで理解しています。イチローとか松井は、三振しても「あーあ」みたいな弱気な動作は絶対とりません。』


落ち込んでも、元気が出なくても、それでも「すべてはうまくいっている!」と、ピースサインの両手を挙げて、踊ります。
寝る前に踊って潜在意識に働きかけます。今日でこのワークも3日目。

偶然か必然か、いくつか変化を実感しています。
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by qqbh8530 | 2011-04-26 23:20 | よりよい人生の為に

被災地を思う

番外編 被災地を思う
震災から17日。三寒四温は夢のまた夢、春はまだまだ遠く恨めしい。
避難場所の体育館、底冷えの辛さに耐える人々。
「あぁ、何て神様は非情なんだ。せめて被災地だけでも、春を呼んで下さい・・」。


*500人のボランティアの募集に、3000人の応募があった。
*避難所では、小学生がグループを作り、自主的に「肩たたき」のボランティアを始めた。
*東京では、タクシー待ちの長蛇の列に、「しているだけで、少しは暖かいから」とマスクを配る女性達がいた。
ささやかな、ゆえに尊い人々の心根。


こんな記事があった。
『夜が明ければさらなる被害が確かめられよう。生命、財産、故郷の町並み。失われたものの大きさに打ちのめされる人たちとの絆を失うまい。こんなときにつなぐための手が、私達の心にはある』(2011/3/12朝日新聞天声人語抜粋)

僕は、
私は、
俺は、
一体何ができるのだろう?

「急がない」「控えめに」という震災支援もあります・・という広告を見る。
ふと、思う・・。
(一人ひとりのほんの小さな心がけが、やがて千となり、万となり、億となる・・。
あの恐ろしい大地震のエネルギーをはるかに超える「絆」というエネルギーが、必ずや被災地を救うに違いない・・)

早く早く少しでも早く暖かくなぁれっ・・、神様、お願い!

祈ることは私にもできる。
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by qqbh8530 | 2011-03-27 17:27 | よりよい人生の為に

よりよい人生をめざして                       


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