本当の自己プロデュースを考える
映画「おくりびと」脚本を手がけた人でもあります。
先日の朝日新聞、2009年 5月10日付け 24ページ 朝日求人 仕事力 「誰かを幸せにしよう」を、仲澤の選択で、抜粋・編集して掲載してみます。
私を含め、人生に、司会に悩む方々に、ちょっとしたヒントになると思います。
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*自分の進む道が、果たしていいのだろうか?すごく不安になったり、失敗したり、仕事がなくなったりという厳しい状況も起きることもあるでしょう。
そんな時、これはきっとこの次に何か運命的なものに出会うための準備なのだと考える。
*いつも努力ばかりしていては、息切れしてしまう。
「人生のオール」といって、川を下って順調に流れていれば、その流れに従っていればいい。しかし、川が枝別れして、どちらかに進まなければならない時には、自分のオール、考えを使って一生懸命選んだ流れへ、必死で漕がなければならない。ここが判断のしどころ、チャンスだと思ったら、トコトン全力を尽くして頑張る、オールを漕ぐのです。
*北海道の漁師曰く「漁業という大自然の仕事は、いくら人が頑張ったからといって、魚が取れるわけではない」
そう言われてみると、都会という環境は、努力すれば報われる環境なのです。
*いつの間にか僕達は、失敗する事を恐れるようになっていると思います。
人間は失敗しても殺される事はないし、社会から追放される事もない。それは、動物とは違う、人間に与えられた、特権ではないか?
見えとかプライドから自由で有りさえすれば、何度でも自分の人生に立ち向かっていけるのです。
*このごろよく自己プロデュースという言葉が、仕事の一つの戦略のように使われています。
自分をどう見せるか、自己演出のように用いられていますが、本来のプロデュースは、外側を装飾する事では有りません。そんな事に心を砕くのではなく、やはり自分自身を磨き、素の力を強くしていかなければ・・と思います。
*自分の思うようにやってみて、失敗しても死にはしない。やらずに後悔するより、自分を信じてやってみて、その後ゆっくり後悔してみませんか?
・・・・(掲載ここまで)
自分の外側を装飾する事に心を砕くのではなく、自分自身を磨き、素の力を強くするのです・・この部分に強く惹かれます。
私の司会の師 鶴賀二郎氏の言葉とダブります。
「才能の仕事の本質は人間性。人間性を磨くことこそが、やがては司会の質を高めていく!」と常々おっしゃっておりました。
如何でしょうか?