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司会のウラワザ

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よりよい人生をめざして                       

アクシデントの対処法

中堅どころの司会者からメールが届きました。
結婚披露宴で起きたあるアクシデントの対処法についての相談です。

最近非常に増えてきた、パソコン持込のスライドショー・・、
キャプテンから合図を受けて、その司会者はスライドショースタートのアナウンスをしたものの、スクリーンには何も映らないのだそうです。
とりあえず、接続等の確認をする旨伝え、食事歓談を勧めて<間>を取ります。

しばらく後、スクリーンに映像が写り始めました。
司会者はコメントします。「お待たせ致しました。改めてご紹介させて頂きます・・」

列席者の多くが注目し始めた時、再び画面は落ちてしまい、会場からはブーイング・・、その司会者はあせって頭が真っ白になり、何も言えないまま時間だけがすぎていったという体験です。
こういったトラブルはカラオケでも良く起こり、この手のアクシデントに泣く司会者は多いと思います。
どうやって乗り越えるかを考える前に、そういうトラブルが起こりにくいようにする為にいったい何ができるのでしょう?


*打ち合わせの時点で、お客様にリハーサルの必要性を説明し、リハーサルの時刻までキッチリ決めておく。(ポイントは時刻をしっかり決めて進行表に書き込んでおくところです。こうすればリハーサルは必須項目となり、余興のお客様もホテル側もその時間に合わせて行動を起こします)


それでも本番にうまく映像が写らなかったら・・?
・まず状況を説明し、食事歓談を勧め、確認の時間を頂きます。
・司会者は堂々と笑顔を振りまき、事態を見守ります。
状況によっては、ホテルキャプテンと余興のお客様と一緒に接続その他を確認し、確認しながらこの後どのように展開するかを話し会います。
ただし事態が改善したら必ずお客様に、お詫びと見守って下さったお礼をします。必ず、必ず。

あるいは、
・「このお時間を利用致しまして、2~3新郎新婦お二人の事について、改めてご紹介させて頂きます」と言って、冒頭で紹介できなかったことを紹介する
・「こんな事もあろうかと思って、実は・・」と取って置きのネタを用意しておき、それを話す
・パソコンに話しかける
・この時間を利用して、テーブルスピーチをやったり他の余興を披露して頂く
・余興の方にインタビューする(スライドショーの苦心談、できばえ、製作時間や費用、スライドショーの見所やポイント、迷ったことや楽しかったこと他)

そうこうしているうちに、映像が写り始めました。司会者はお詫びとお礼のアナウンスをします。
ところが、そこでまたまた映像が落ちてしまいました。
もうお手上げです。

私なら「はい、司会の私も、もうお手上げです。」と言ってしまいます。
「このあとは、さぁ、始まりますよ・・のアナウンスは致しません、静かにさりげなくジェスチャーで皆様にお知らせします・・」
と明るくにこやかに言って知らん振りをします。


まとめます。
*アクシデントが起こらないよう事前リハーサルを必ずやる
*アクシデントが起こった時の対処法をあらかじめイメージしておく(取って置きの話、テーブルスピーチ、他の余興と順番入れ替え・・他)
*どんな対処方があるか先輩や同期司会者と話し合ってみる
*(あなたなりの答えを書いてみませんか?)



天才司会者以外、約9割の披露宴司会者は、みーんな悩んで大きくなっています。
アクシデントやハプニングに鍛えられ育てられているのです。
その瞬間瞬間、全身全霊で乗り越える経験を積みながら、酸いも甘いも噛み分けて、次第に味のある司会者になっていくのではないでしょうか?
共に頑張りましょう!
by qqbh8530 | 2008-02-24 23:32 | 司会

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