カラオケのご機嫌は・・?
お客様がステージに上がり、いざ歌おうとしたところ、カラオケの機械が作動しない・・
司会者として少々繋いではみたものの、まだまだ時間がかかりそうなので、お客様には一旦お席に戻って頂く。
準備が整ったところでお客様に再びステージに上がって頂き、いざ唄おうとしたところ、またまた機械が作動しない・・
こんな事って結構皆さん、経験しているのではないでしょうか?
ブログにコメントして下さった、司会者Fさんの経験を、皆様と共に共有し考えてみたいと思います。
最初はどうにか司会者としてフォローしますが、2度目3度目となるともうフォローのしようがありません。
せめて唄う方の再登場は、カラオケが正常に作動しイントロが流れてから、お席を立ってステージに向って頂くしかないように思います。
私がまだ新人司会の頃、大先輩のSさんの披露宴司会の見学によく行ったものです。
確かその時も、今回と同じようなカラオケのトラブルがありました。
司会者のSさんは、こんな感じで乗り切っていました。(その当時の私の記憶も、かなりあいまいなため、若干私の創作も含まれておりますのでご了承下さい)
再度ステージに上がり満を持して唄おうとしたが、曲がかからない・・
そこで司会者のSさんは、まず2度も足を運んで下さったお客様に丁寧にお礼を述べ、お客様の気持ちを聞き、共有した後、『どうぞお客様、お席の方へ、あとは私にお任せ下さい。カラオケ君の機嫌が直って曲のイントロが流れ始めましたら、私が大きく手を振りますので、そうしましたらどうぞもう一度だけステージまでお越しください。』
お客様が席に着いた頃を見計らって、司会者のSさんは、なんとカラオケの機械に向って話しかけ始めました。
『どうしたんだい、カラオケ君。何かあったのかい?
さっきまでは調子が良かったじゃないか?何か思うようにいかないことでもあったのかい?』
『えっ、なに?最近・・僕(カラオケ)の好きな歌を誰も歌ってくれない・・?そうか・・、それは辛かったよね・・。それでご機嫌斜めなのかい?分ったわかった・・ところで君の好きな曲って何なんだい?』
まぁこんな感じでカラオケの機械に話しかけながら、時おり列席者との対話も絡めながら、カラオケとの会話が進んでいきます。
そうこうするうちに、違うカラオケの機械と入れ替えられ、リクエストの曲がかかり、お客様の唄が始まりました。
カラオケに話しかける・・といったまったく予想もつかない視点に、大きな感動を覚えたものでした。
懐かしい思い出の一つです。