末期的言葉遣い 「ったく、ほざいてんじゃねぇよ」
『ほら、食えよ』とスナック菓子の袋を放り投げる。
「別のが食いてぇ」と返したのは、女の子の方。
『ったく、ほざいてんじゃねぇよ』と母親。ぞんざいに別の菓子袋を再び放り投げ、子供に向かって言う。
『てめぇら,ウザイ。どっか消えろ』
その母親は、こう話す。<べたべた甘やかしたり、ご機嫌を取ったりするお母さんは多いけど、結局子供にナメられて苦労してるでしょう。うちは、(おとなと世の中をナメんなよ)って、ビシッと教えてやりたいわけ>
・・・以上上記9行は、サンデー毎日11.13号 〔弧家族のゆくえ〕ノンフィクション作家石川結貴・・・
133ページから134ページを仲澤の解釈で、若干の変更を加え抜粋・転載させて頂きました。
我が子を、「サル」「ブタ」と呼ぶ。「ほざいてんじゃねぇよ」「てめぇら」「ウザイ」「ナメんなよ」ほかにも「ムカつく」「つけあがるんじゃねぇよ」などの言葉が我が子に投げかけられる。
衝撃的です。衝撃的すぎます。
でも、現実に私たちの社会は、乱暴な言葉、卑劣な言葉に溢れています。溢れかえっています。
自分のことを、サルと呼ばれ、ブタと呼ばれ、ウザイと言われ、消えろと言われる。
その子供たちに、安堵する時間は、ほっとする時間はあるのでしょうか・・・?
生きがいを持てるでしょうか、夢を抱くことができるのでしょうか・・・?
心はぼろぼろになり、身体もやがて壊れてしまう・・神経症・心身症・うつの世界への片道切符のように思えてなりません。
大人の私たちはそんな子供たちを、どのように救ったらいいのでしょう・・・?。