司会のできる立派な人間
佐々木氏は「うちのモットーは野球選手を育てるのではなく、 野球ができる立派な人間を育てることです」と言っています。
挨拶を徹底する先生、基本を徹底する先生だそうです。
佐々木監督に「花巻東は菊池雄星のワンマンチームだ」と言われてから、菊池雄星選手以外のメンバーは、自分たちに何が足りないのかを考え、あいさつ、ゴミ拾いなど野球とは関係ない基本的なことをやり直したそうです。
その佐々木監督に指導を受けてきた菊池選手も、「人の嫌がることを率先してできなければエースになれない」とトイレ掃除を続けているそうです。
花巻東高のホームページの中に、「小を積み大と為す」という文字も見つけました。
実は私も、常々「うまい司会者を育てるというより、徳性を備えた司会者を育てたい」と考えていました。
上記の『自分たちに何が足りないのかを考え、あいさつ、ゴミ拾いなど野球とは関係ない基本的なことをやり直しました』を参考にして、私達司会者も、新人ベテランの区別なく、基本的なことをきちんとやって、『より良い司会者』を目指したいものです。
私にとってはその原点は、掃除の道に賭ける鍵山秀三郎(イエローハット相談役)氏です。彼の言葉に「凡事徹底」があります。花巻東の「小を積み大と為す」と共通しています。
靴をそろえ、椅子をしまい、後輩にも率先して明るく挨拶する・・司会とは関係のない凡事徹底が、人間力のある司会者を創ると信じて止みません。
技術論ばかりでは全くの片手落ちです。何の世界もそうかも知れません。