北原白秋の五十音
先日、又新たに、とてもいい滑舌練習の題材見つけました。
北原白秋作 五十音 です。
外郎売り(歌舞伎十八番の長文の名せりふ)に、少し飽きた私(飽きっぽいいのです)にとっては、とても気に入っています。
短時間ででき、リズミカルで親しみやすく、読むほどに滑舌が滑らかになっていくのが実感できました。
まだの方は、良かったらどうぞ。
北原白秋作
五十音
水馬(あめんぼ)赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。
浮藻(うきも)に小蝦(こえび)もおよいでる。
柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ。
啄木鳥(きつつき)、こつこつ、枯れけやき。
大角豆(ささげ)に酢をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
その魚(うお)浅瀬で刺しました。
立ちましょ喇叭(らっぱ)で、タ、チ、ツ、テ、ト。
トテトテタッタと飛び立った。
蛞蝓(なめくじ)のろのろナニヌネノ。
納戸(なんど)にぬめってなにねばる。
鳩ぽっぽ、ほろほろハ、ヒ、フ、ヘ、ホ。
日向(ひなた)のお部屋にゃ笛を吹く。
蝸牛(まいまい)螺旋巻(ねじまき)、マ、ミ、ム、メ、モ。
梅の実落ちても見もしまい。
焼栗、ゆで栗ヤ、イ、ユ、エ、ヨ。
山田に灯(ひ)のつく宵の家。
雷鳥は寒かろ、ラ、リ、ル、レ、ロ。
蓮花(れんげ)が咲いたら、瑠璃(るり)の鳥。
わい、わい、わっしょい。ワヰウヱヲ。
植木屋(うゑきや)、井戸換へ(ゐどがへ)、お祭だ。
近年、東北大学の川島隆太先生により、音読は、脳をもっとも活性化させる ことが実証されたそうです。
また、声が朗々としてくると、心まで強くしっかりしてくるそうです。
徹底反復 音読プリント 陰山英男 小学館 500円+税
これは実におススメです。
この本にそって音読を繰り返していると、本当に頭がいきいきしてくるように感じます。